どうも、高卒投資家ぽんた(@kousotsuponta)です。
当ブログの検索履歴を見ると、どうやら米国高配当ETFである「SPYD」の上場廃止や減配を気にしている方が一定数おられるようです。
なぜそんな心配をするのか?変な噂を流す人がいるのかは知りませんが、SPYDは
- 上場廃止もしないし
- 減配もしません
過去の記事でも同じことにサラッと触れたんですが今回は、もう少し深堀したいと思います。
不安になるようなことは書いてないので、どうぞお気軽にお読みください。
目次
SPYDが上場廃止しない訳
前提としてまずはETFの上場廃止の条件を知ろう
分かりやすいETFの上場廃止条件はこの2項目だと思います。
- 取引高の伸び悩み
- 純資産の目減り
SPYDはどうでしょうか?確認しましょう。
- 取引高 : 18/7 70,532 → 20/7 409,446 で およそ6倍
- 純資産 ː 19/4 $1,275(百万米) → 20/7 $1,906(百万米) で およそ1.5倍
うーん減っている気がしませんね(笑)
もう、これだけで終わらせてもいいんですが、あまりにも記事があっさりするのでもうちょっと続きます。
運用会社の信頼度が段違い
SPYDの運用会社であるステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(SSGA)は米国TOP3に入る超大型運用会社です。
同社は計70本のETFを運用しており、その運用数は他社より少ないですがその分「少数精鋭」だと言われております。
そして同社が過去に上場廃止したETFの本数はなんと「0本」です。
SPYDもその選りすぐられた少数精鋭の一人なのです。
これだけの条件が揃いながら、どうやって上場廃止にするのか?そんなことをしたらSSGAも自らの看板に泥を塗ることになるため、なんのメリットもありません。
ここまでが上場廃止の噂についての反論です。
次項からはSPYDの「減配」の噂について触れていきます。
SPYDが減配しない訳
そもそもETFが減配とか意味不明
「減配」を考えるにあたって、まず「配当」とは何かを知るべきですよね
配当とは通常の株式においては利益を切り出して株主に対して払われる報酬であり、これが減配になるというのは配当に回せた利益が無くなったこと意味するので色々な意味で危険信号と言えます。
例えば
- 業績低迷
- それに伴う株価の下落
- 最悪の場合、上場廃止
まで想像できてしまいます。これは確かに不安にならない方がおかしいです。
しかしETFの減配は通常の株式の減配とは全く意味が異なります。
というかETFの場合、減配ではなく単に配当利回りが下がったと表現するべきです。
どういうことかと言いますと
ETFにおける配当(分配金)というのは、ETFから利益を切り出して払われるものではなく投資銘柄から支払われた配当を原資に分配しているだけだからです。
つまりETFの配当の増減は組入銘柄の配当に左右されているだけでETFが減配や増配を行っているわけではありません。
なのでSPYDが減配!とか言ってる記事やSNSを見たらバズ狙いの煽りか釣り、もしくは情弱のどれかなので気にしなくていいです。
なぜ直近配当利回りが下がったのか?減配ではないのか?
違います。減配ではありません。
直近配当利回りが下がったのは単純にコロナで下がっていた株価がある程度戻したからだと思います。
どういことかを時系列で説明すると
- コロナショックでSPYDに組み込まれていた全銘柄が瞬時に株安になり
- 配当だけは高水準のまま株価が下がったため一時的に配当利回りが高騰(8%前後)
- その過程で異常に高配当になった銘柄が減配を行い
- SPYDはその減配銘柄をリストラ
- 生き残った銘柄も一部は値を戻したことで配当利回り低下
- 結果、今の配当利回り(6%前後)に落ち着いた
これだけのことであり、SPYDが進んで減配を行ったという事実はどこにもありません。
新陳代謝にすぎません。
そもそも暴落前の絶賛値上がり中だったSPYDは配当利回り5%前後だったのですが、あれは減配していたのでしょうか?
そんなわけありませんよね、ただ単に組入銘柄の配当額に対して株価が高かっただけです。
まとめ
長くなったので簡単にまとめます。
SPYDが上場廃止にならない理由
- ETF上場廃止の主な条件は「出来高の低迷」と「純資産の低下」
- SPYDの出来高は伸びている
- 純資産も増えている
- SPYDの運用会社は超優良企業
- 同社のETFは選りすぐりの少数精鋭
- 同社のETFは過去上場廃止件数「0」!
SPYDが減配しない理由
- そもそもETF自体は減配しない
- 分配金は組入銘柄の配当金を配っているだけ
- 直近配当利回りが下がったのは暴落した株価が戻ったから
- つまり正常な配当利回りに戻ってきただけ
- 誰かが「SPYD減配!」とか言ってたら嘘なんで無視でOK
こんな感じです。
ちなみにここまで散々上場廃止しない理由を書いてきましたが、基本ETFは注意書きとして上場廃止リスクを挙げています。
なので上場廃止が絶対ありえないということは実は言い切れません。今回の記事で言いたいのは「少なくとも今は上場廃止になる理由が考えられない」ということです。
また減配はありえないと書きましたが、配当利回りが下がる可能性はあります。それはS&P500構成銘柄のほとんどが配当を取りやめるor大減配した場合です。
ただし、これも少なくとも今はあり得ないと思っているので記事内では減配もあり得ないと断定しています。
なのでSPYDに投資する場合は「最悪」上場廃止も配当利回り超低下もありえると考えて自己責任で投資してください。投資に絶対はありません。
以上で本日の記事を終わります。
お疲れ様でした。
それではまた次の記事で会いましょう(。・ω・)ノ゙♪