FIRE

FIRE達成がどれくらい無理か計算してみた。

どうも、高卒投資家ぽんた(@kousotsuponta)です。

世の中には高配当投資でFIREを達成すると宣言している方もおられますが僕としてはFIRE達成までにどんな資産をどのくらい購入したらいいか一度でも計算してみたことあるんですかね?と思ってしまいます。

僕はよほどのことが無い限り、少なくとも普通の人が若くしてFIREを達成するのは不可能だと思っています。

せいぜい50後半~60歳以降働かなくて済む、程度が標準的なゴールだと思っています。ですがこれはFIREではなくてただの早期退職。

ちなみにFIREってのは簡単に言うと経済的自由を手に入れ予定よりも早く早期退職することです。僕の勝手な印象としては、ちょっと早く退職するとかではなくて、遅くとも30~40代で会社を退職することだと思ってます。

ちなみにFIREのwikipediaにはこんな一文

批判

一部の批評家は、FIREムーブメントは「富裕層のものである」と主張し、FIREに必要な高い貯蓄率を低所得で達成することの難しさを指摘している。もう一つの一般的な批判は、FIREムーブメントによる早期退職者の貯蓄が十分でないという批判である。 FIREによる退職フェーズは70年ほども続く可能性があり、30年の伝統的な退職期間のために開発された4%ルールを適用することは不適切である、と批評家は指摘している。この批判は、伝統的な退職モデルよりもはるかに長い期間にわたる4%ルールの実証的証拠の欠如に基づいている。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

この文章の真偽はともかくとして、僕もFIREに対してこの批判と同様の印象を持っております。

上の批判は貯蓄(投資)の取りくずし期間が長すぎて無理でしょ的な内容ですが、今の世間では高配当投資でFIREを語っている印象があるので、今回の記事では高配当投資でFIREするのがどのくらい無理か検証したいと思います。

FIREにいくらの配当金が必要?

まず前提として会社に依存せずに配当金だけで生活するとしたら一体毎月いくらの配当金で必要でしょうか?

かなり少なく見積もっても14万円程度は必要じゃないでしょうか?もっと少なくても過ごせる人もいるかもしれませんが、取り合えずこの辺りが妥当だと思います。

月14万円なので年間168万円の配当金となります。

168万を現実的な配当利回りである3.5%の配当金で得ようとした場合およそ4,800万円の資産が必要になります。

4800万円投資しようとしたら配当込みトータルリターン4%の高配当銘柄に毎月およそ33万円(w)ずつ投資すれば10年で晴れてFIREです。

月33万は考えるまでもなく無理な金額です。

では20歳の人が40歳までにFIREしようとした場合はどうでしょうか?投資期間が20年あるので少し希望が持てる気がします。

ですが、それでも毎月13万円は投資しないとFIREまでたどり着けません。

普通の大学生は在学中に13万も投資できません。そして普通の高卒も20代前半の手取りでは毎月13万も払ったら、とても生活できません。

結局、高卒、学卒問わずFIRE達成時期を下方修正することになります。

FIRE達成までを時短するほど高リスクになる

高配当で最短FIREしようと言うならS&P500のような優秀なインデックスつみたてNISAのような優秀な制度には目もくれず

  • 高配当個別株
  • 米国高配当ETF
  • 一般NISA

などに全力で投資する必要があります。投資の最適解と言われるインデックス投資になんか一切目もくれずこれらの銘柄に全資金力をぶち込んでいくことになるでしょう。

例えば高配当で代表的な

  • タバコ株
  • 石油株
  • SPYD(高配当ETF)

あたりを組み合わせて配当利回りだけで6.5%くらいにできれば夢のFIREにより早く近付けます。

これなら、株価が殆ど成長しなくても2,500万もあればFIREできます

これはかなり現実感のある額になってきましたね。毎月15万円突っ込めば10年でFIREできます。例えば30歳の独身貴族なら貯金+超節約でなんとか投資できるかもしれない金額です。これなら40歳でFIREできます。

ですがこれは全く現実的な考え方ではありません。

なぜかというと超高配当になっている銘柄の多くは投資家から期待されていない、つまり事業そのものの先行きを心配されている高リスク銘柄でもあるからです。

しかも、この中でも比較的安全なSPYDは配当利回り5%程度なので6%以上を目指すならポートフォリオはタバコ株、石油株により偏重することになります。

僕には優良インデックスを一切使わずこれらの高リスク銘柄だけに二千万近く投資する鋼の意志はありません。一応、地盤が確かな大企業が多いので倒産の心配は少ないにしても減配や大きな含み損のリスクに幾度となく晒されるからです。投資において、いくら配当貰ってようと常時含み損MAXでは全然意味がありません。

ちなみに一般NISAで減税の対象になるため高配当投資家から大人気だった高配当石油株のロイヤルダッチシェル(RDS)はコロナショックで減配しました。この銘柄を最短FIREポートフォリオに組み入れていた人はFIRE達成時期を下方修正することになり、おまけに含み損もより大きくなったでしょう。

おわりに

もし普通の人が毎月14万円の配当金を得てFIREしようと思ったら

  • 配当利回り3.5%の無難な高配当銘柄だと4,700万円は必要
  • 配当利回り6.5%の高リスク高配当銘柄なら2,500万円で達成できる
  • しかし配当利回りを高めるほど高いリスクを抱えることになる

というわけです。FIREへの道は厳しいです。

さっさとFIREしようとして危険銘柄ばかりでポートフォリオを構築すれば暴落時には目が飛び出るほどの含み損を抱えます。減配のリスクだって出てきます。今回の暴落でそれがよく分かりました。

そして記事の最初にFIREは富裕層の特権という批判を取り上げましたが、やっぱりその通りです。

例えば大安定インデックスであるS&P500ETFの分配金のみで毎月14万得ようと思ったら7,000万必要です。普通の人がそこまで辿り着くころには、もう老後です。

ですが若くしてFIRE達成した米国人って、めちゃめちゃS&P500ETF買ってます。例えば厚切りジェイソンさんとかですね。

つまり、元々お金があるんです。そしてお金がある人は一番手堅い(と思われる)株式をその豊富な資金力で、しかも凄まじい節約をしながら全力買い付けしてFIREしているんです。

多分それが一番失敗のないFIREだと理解しているからだと思います。これはどうあがいても一般市民にはできません、一般市民がFIREしたかったら危ない橋を渡るより他ありません。

つまり、貧乏人がFIREしたかったら、いつ減配してもおかしくない含み損銘柄を全力で買い付けることです。がんばれ!

 

さて散々現実を直視したところで今回の記事を終わります。

自分はFIREを想定したことは一度も無かったので今回の検証は全くの他人ごとであり楽しくできました。(笑)

ですが、もしFIREを夢見ている途中で内容が不愉快だった人がいたらごめんなさい…

でも…

 

事実ですから。

 

なんてところで、今度こそ終わります。

また次の記事で会いましょう(。・ω・)ノ゙

 

え…会いたくない?

 

余談

記事中で散々批判しましたが、僕は高配当タバコ銘柄としてアルトリアグループ持ってますしSPYDなんかもめっちゃ買ってます。

要はFIREに気を取られ過ぎて超高配当一極になるのが良くないって話ですね。