株式投資で書くことが特にないので久しぶりに車の記事を書きます。
過去記事で黒塗装の車が塗装保全コスト的にクソである理由をつらつらと書きました。
黒塗装の車はやめたほうがいい理由3選!!!【管理人は黒は卒業しました。】
そこの記事の中で「洗車した水を拭き取らければイオンデポジットとなり一生消えないレベルの劣化へと進展します。」
などと記述しましたが、その理由を深くは説明していませんでしたね。
本記事では、イオンデポジットだけに焦点を絞って説明します。
イオンデポジットを作ったらどうなる?
参考画像引用元:Ever grace【ウォータースポット・イオンデポジット】付着のメカニズムと取り方
さて、上記の写真のようなイオンデポジットですが、初見ではちょっとシャンプー洗ったらとれそう?なんて甘いことを考えがちですが…。
はっきり言って素人には落とせません、99%無理です。
諦めて見なかったことにするか塗装屋さんに相談しましょう。
ちなみに塗装屋さんからの補修費は相当な大金を要求されます。
10万近辺は覚悟しておきましょう。
なぜそんなに高いのかって?
それはイオンデポジットが非常に重症であり、治すのは大変な手間だから高いんです。
画像のリンク先の説明を読んでいただければ分かりますがイオンデポジットは相当に深いクレーター面と化しているためちょっとやそっと擦った程度では落ちず、素人のコンパウンドがけでは、相当な時間をかけてもちょっと薄くできる程度です。
ちなみに雨が降って乾燥した場合も似たような模様ができますが、あちらは相当長い期間放置しない限り中性洗剤で洗えば一発で落ちる、似て非なる物です。
ここからはイオンデポジットができる具体的な原因を説明します。
イオンデポジットの原因①
これを作ってしまう人がなにをしているかと言うと…、そう。
適当な洗車です。
よく洗車場でこういった方を見かけませんか?
- 洗車場に入ってきて。
- 高圧洗浄をテキトーにぶっかけて。
- そのまま帰宅!!
な人。
これ黒塗装車でやったらまず間違いなく即死です。
そんなことを繰り返したある日、ふと、ボンネットやルーフを見たら…。
悪夢の白まだらまみれ地獄が広がっている光景が見られること請け合いでしょう。
こここで上記の適当洗車内容ですが何が悪かったかわかります?
そう、洗車水の拭き上げを行っていないことがダメです。
なんで洗車水を拭き取らないとイオンデポジットになるのか?
それは洗車水に使われる水道水に原因があります。
イオンデポジットの原因②
ちなみに一旦思い出してほしいのですが、真夏に雨が降って、そのあとカンカン照りになってもルーフは取れない白まだら塗れにはなりませんよね?
これはなぜか?
それは雨は、ほぼ純水なので塗装を痛める成分がほとんど入っていないからです。
そのため、降雨後にいちいち拭き上げなどしなくても塗装面には何も問題は起きないのです。
実際、雨が降るたびに車を拭き上げるヤツなんていませんし、そんなことしてたら頭おかしいと思われます。
では水道水はどうか?
水道水には以下の通りの成分が入っています。
水道水には、カルキや塩素、カルシウム、マグネシウムが含まれているため、水分が蒸発した際にカルキなどの残留物が塗装面に残ってしまうため白いシミが発生してしまいます。
上記引用文のままで水道水の成分は塗装には猛毒です。
こんなこと言ったら「水道水が猛毒なら洗車なんてできないじゃないか!」と思う方もいるかもしれませんが、当然そんなことはありません。
水道水を拭き上げればよいだけです。
当たり前ですね。
イオンデポジットの対策(予防)
上述した通り、水道水を塗装面にかけたら必ず綺麗に拭いてください。
特にルーフ、ボンネットなどは一滴も残さず拭いてください。
理由はこれらの箇所が日光の影響を受けやすくイオンデポジットになりやすいからです。
そしてもし、あなたの車が黒塗装であるなら全箇所絶対に一滴も残さずに拭き取ってください。
それ以上の対策はありません。
その他、水道水を用いない純水洗車をするなどという手もありますが、どう考えても現実的ではありませんのでさすがに却下です。
やっぱりちゃんと水道水を拭いてください。
一滴も残さずはさすがに誇張表現ですが、そのくらいの気持ちで拭いてください。
イオンデポジットの治し方
既にイオンデポジットを作ってしまい、有効な手立て、もっと言うと有効な溶剤はあるか?と疑問に思って本記事を検索された方もおられるかもしれません。
ですが、残念ながらその期待には応えられません。
確かにそのような効果を謳った商品も多数存在します。
「水アカ落とし!」みたいな商品ですね。
これらの商品は確かに普通の水垢には効きますがイオンデポジットには全く効きません、絶対に効きません、断言します。
ていうか、そもそもイオンデポジットは水垢ではありません、ウロコや凹みです。
つまり、イオンデポジットを綺麗さっぱり溶かして消せる溶剤などこの世に存在しません。
あるとすればクリアー層を溶かして再構築でもできるものでなければ無理です。当然、そんな溶剤は存在しません。
つまり無理です。
イオンデポジットに効果のある溶剤など存在しません、絶対取れません。
もし「イオンデポジットを落とす!」という謡い文句の商品があったとしたら間違いなく詐欺商品なので絶対買わないほうがいいです。お金の無駄。
本当にイオンデポジットを治す方法はたった一つ、コンパウンドとポリッシャーを使ってがっつり塗装研磨をすることです。
それ以外の方法では絶対に無理です。
ちなみにこのポリッシャー研磨ですが、管理人なら絶対に塗装屋に投げます。
なぜなら素人がこんなことをやっても過剰にクリア層を削ってしまい、余計に塗装の寿命を縮めてしまうだけだからです。
繰り返しますがイオンデポジットを治せる抜け道のような魔法の溶剤はこの世にありません。
イオンデポジットには地道な研磨以外効きません。
大人しく溶剤で治すという無駄な幻想は捨てましょう。
まとめ
最後に軽くまとめます。
- 消えない白まだら=イオンデポジット
- イオンデポジットは水道水成分でできる
- 洗車後に拭き上げしなければ一発で完成
- 治せる溶剤はこの世に存在しない
- 治すにはコンパウンド&ポリッシャーで磨くしかない
- ポリッシャー研磨は技術が必要で素人にはお勧めできない
- 大人しくプロに依頼するか諦めることと
以上です。
血も涙もない記事ですが、これは管理人が黒い車を三台乗り継いで得た教訓なので間違いありません。
イオンデポジットは一度洗車の拭き取りをさぼって作ってしまったら最後、一発発症、しかも溶剤や素人の手研磨なんぞでは絶対、治せません。
とにかく、適当な洗車をしてイオンデポジットを作らないように注意しましょう。
ではまた、次の記事で会いましょう。