高卒です。
最近また株価がちょっと不調ですね。
少し不安になってきている人が多いのか「暴落しても長期なら大丈夫」なる検索ワードが徐々に増えてきた気がします。
暴落しても長期なら大丈夫…魔法のワードですね。
管理人としてはこの文言は半分以上は正解ですが、ちょっと言葉が足りてないのでは?と思ってます。
というのも、この文言って最初は(年金を払いたくない)国と結託した証券会社や銀行が日本国民に「インデックス投資」を浸透させたいがために作った宣伝文句だと管理人は思ってます。
つまり初心者、特に少し頭の弱い層を投資へ引き込むために意図的に「キャッチー」にされた言葉であり、あまりに軽すぎるんですよね。
日本の投資初心者って投資は危険って思っている人が大半じゃないですか?
その人達に危険さや複雑さをアピールしたら誰も投資なんて始めないですからね。
さらに現代の特に低学歴若年層の多くはここ数年で明らかに自分で考える力が低下しているんで(正確には考える気が無い)こういう思考停止型の「誰でもできるよ、簡単だよー」的な説明が向いてるんですよね。
まさにバ〇のために作られた言葉です。
そんなこんなで結局、説明側も都合が良いもんだから、つい本質部分を省いて「長期投資なら大丈夫」って言葉を国も証券マンもインフルエンサーも安直に連呼しすぎてしまったのでは、と管理人は思ってます。
本当は「長期投資なら大丈夫」では説明不足
この言葉を安直に流行らせた人達、または自身の宣伝のために現在も気軽に使っている人達には反省していただきたいです。
管理人的には、この文言を正すとしたら…、
「全世界の株式指数インデックスに長期投資しつつ、米国一国集中リスクや為替リスクが嫌であれば日本株インデックスや新興国株式インデックスを多少は組み入れる、過度なリスクは取らないよう全資産の3割以上(人による)は現金として残す。株式が弱い時期に備え資産の一部は債券やゴールドでの2~3割保有も検討した上で長期で保有する、ただし、いずれの資産も金利などの条件により価格変動するため、時々において保有量の微調整が必要である。」
なんかが、長期投資の正解に近いと(管理人は)思います。
ね、読む気しないでしょ?
管理人も自分で書いておいて読みたくないですもの。
ここまで書かれてしまうと初心者が倦厭してしまうので結局この文書は「長期なら大丈夫」に短縮されてしまうわけですね。
それならもっと端的に、
- 全世界株式インデックスを主体とし
- 日本株式インデックスや新興国株式インデックスも混ぜる
- 全資産の3割程度は現金で残す
- 少し難しいが純金や債券にも投資しておくとリスク低減になる
- 資産に偏りがあるときは一部売り替え(リバランス)も検討する
とだけ書けば良いのですが、これでは専門用語ばかりなので読み手からは結局、脳内で勝手に「長期投資なら大丈夫」に変換されてしまいます。
長期投資について、これらの手間やほんの少しだけ難解である「不都合部分」を意図して理解しない人があまり多いと感じます。
ちなみにこういったことを言われるとすぐに「株を買ったまま死んだ人の運用成績が一番良い」みたいな胡散臭い統計を引き合いに出してくるバ〇が多いからタチが悪い。
なぜ胡散臭いって言いきれるかって?
統計は基本、報告者(あるいは記事の執筆者)の結論ありきで行われるからです。
この意味が分からない人は投資あんまり向いてないですよ。
売名のために曲解、悪用される長期投資という言葉
管理人の中での「長期投資で大丈夫」の定義は上の項目の通りです。
長期投資で大事なことは退場しないことであり、そのためにはリスクを減らす努力を怠ってはなりません。
激しいリスクを取った投資法で暴落だけは何とか耐えれば良い、なんてのは論外なんです。そんなものは長期投資でもなんでもなくてただの痩せ我慢(それも死の恐怖に耐えるレベルの我慢)です。
そもそも大体の「正統派」の長期投資家やその方の長期投資本(ひらがな数文字のような謎ペンネームではない著名な方の本)も管理人と同じような考えであることが多いです。
つまり世界分散あるいは業種分散、資産分散、現金保有などを推奨しています。(金保有に関しては賛否両論あります)
つまり有識者の勧める長期投資とはいずれも「しっかり分散して、しっかりリスクヘッジすること」が前提となっております。
しかし残念なことに現代ではバカのために簡易化された長期投資論、つまり思考停止「長期なら大丈夫論」を自身の宣伝、あるいは金儲けのために利用する危険な輩が現れ始めました。
そう、猿山の大将ことインフルエンサーですね。
名前の通り、奴らは伝染病なんです。
彼等は自らを教祖とし、脳死した初心者を取り込み信者とし、お布施を収集することしか考えていないため長期投資のつまらない基礎なんて絶対説明しません。
下手をすると謎理論を振りかざして長期投資の鉄板である「つみたてNISAや確定拠出年金」すら批判することすらあるそうです。
ヤバすぎですね。頭オカシイです。
奴らは、
- 「一瞬で金持ちだ!!」
- 「億り人!!」
- 「FIRE!!」
- 「脱、社畜!!」
などと意味不明な祝詞を唱えながら、狡猾に無知な若者(あるいはただのバ〇)を取り込んで教祖として肥大化していきます。
そして洗脳の過程では長期投資の定義を曲解して伝えます。
例えば、
成長株一極レバレッジETFを長期で買えば良い!
などの超害悪論者ですね。
何度も言ってますが、こんなものは長期投資とは言えません。
確かに暴落に耐えれば早期に億万長者になる可能性を秘めてはいますが、そこまでに脱落する可能性が非常に高いです。それに億万長者になれる保証なんか一切ありません(管理人はむしろ遠のくと思ってます)
そんなものをあたかも「長期投資」の安全性を語って布教するんですから悪質極まりないですね。
これから投資を始める方はくれぐれもこういった手法を「長期投資だから大丈夫」などと安直に考えて実行しないよう気を付けて下さい。
近年、若者の投資参入率が大幅に増えたことで欲深インフルエンサーは社会経験も少なく騙しやすいバカという美味しいカモを似非長期投資に引きずり込もうと涎を垂らしていますよ。
そしてそんなバカは教祖のオフ会などで別のことに利用されるかもしれませんね(何とは言いませんが…)
まあ、最後は個人の意思なので止めることはしませんが。
以上です。
また、次の記事で会いましょう。