どうも高卒です。
週末に日経平均は高値を更新できずに反落しましたね。米国最強指数のNASDAQも一時反発を見せるも反落、以前のような脅威的な反発を見せなくなってきました。
※日経平均の下落はこちら(外部記事)が原因だそう。
自分もリスクヘッジで株を減らしても減らしても含み益が増え続けるので気持ち悪かったのですが、ようやく含み益が減り始めました。(喜んでませんよ?)
まだ判断できませんが直近の高値に届かなくなってきたというには株式が弱くなってきたことを意味する場合もあります。量的緩和などという悪習が無かったころはこうなると指数はそのまま大きく下落することも多々あったそうな。
最強のNASDAQが弱くなってきた背景には当然ですが金利上昇があります。米国10年国債の金利はすでに1.73%と中々にやばいラインに乗ってきました。(バンクオブアメリカによれば株価崩壊のスタートラインは10年国債金利1.75%)
さらに米国10年国債はインフレ率を加味した実質金利がプラスとなってしまいました。こうなると株を持たなくても金利だけでインフレに対抗できる状態になりつつありことを意味します。
これは投資家がリスク資産以外の選択肢を得たことになります。それにより無理して株を持つ必要がないと判断した一部の投資家から株が売られ始めている状態だそうです。
さらに各国の要人の発言を聞くとどうにも長期金利急騰に触れたり、金融引き締めを匂わせたりと、それなりに懸念というか焦りというか金融緩和の限界のような雰囲気を匂わせている気がしてなりません。
ちなみに自分はコロナショックなどの経験からすでに世界の株価は異常で危険領域と判断し、資産の相当額を割安株と現金、そして金現物に移し替えました。
そうです。金現物です。
ここまでたらたらと前置きを書きましたが本日の記事でしたかった話は高卒管理人が金現物を買い始めましたよって話です。
で管理人は、どうしても金「現物」が欲しかったわけでどんな買い方が良いか色々調べたり試行錯誤しました。
というわけで本日の記事は試行錯誤の過程で得た金現物購入に関する知識を記事にします。
おおまかな記事内容は以下
- 金現物は、どうやって買えば良いのか?
- なぜ金は現物で持った方がよいのか?
- 今から金を買っても高値掴みではないのか?
などを、ご紹介したいと思います。
目次
金現物はどうやって買えば良いのか?
いざ金現物を買うって考えたときに以外と買う手段を知らないことに気が付きました。
そんなアホ管理人がぱっと考えただけで思いつく金現物を買う手段は以下のようなものでした。
- Amazonや楽天なんかで金貨やアクセを買う
- そこらの貴金属店で金アクセサリーを買う
しかし、この方法どう考えても危ないですよね。
素人はカモられそうです。なぜカモられそうか分からない人は投資向いていないんで投資なんてやめてさっさと貯金しましょう。
というわけで書籍などで金現物の購入方法を調べたところ他にもこんな購入方法があることを知りました。
- 証券会社の純金積立を始める
- 素材メーカーから買う(預かってもらう)
純金積立って言葉は一応知ってはいたんですが、現物投資に当たることは知らなかったです。(馬鹿)
というわけで、ここからは今紹介した4つの購入方法について管理人が調査したので簡単に特徴を説明します。
以下の順で説明します。
- Amazonや楽天なんかで金貨やアクセサリーを買う
- そこらの貴金属店で金アクセサリーを買う
- 証券会社の純金積立を始める
- 素材メーカーから買う(預かってもらう)
①Amazonや楽天なんかで金貨やアクセサリーを買う
これは、金現物を買う上で最も簡単かつ最もありえない選択です。
ほぼ高確率でガチガチにプレミア上乗せで適正価格でない上に偽物や保存状態の悪い物や純度の低い二流品を掴まされるリスクがあります。繰り返します。最もありえない現物購入手段です。
論外で終わり。
②そこらの貴金属店で貴金属アクセサリーを買う
これもほぼ無しです。
理由は人による直接販売のため販売手数料が上乗せされています。また、素材メーカーなどの正規販売店でない場合は①と同様のリスクがついてきます。
またアクセサリー類はよほどブランド自体の価値が高くない限りブランド料、デザイン料ばかりが上乗せされてシンプルな純金を買うより相当割高になる可能性が高いです。
以上の理由より①ほどではないけど、基本無しです。
ただし、ブランドの目利きができる人は選択に入るかもしれません。ブランドによっては保管状態が良ければ金額がもりもり上がっていく場合もあるそうで、特にロレックスなどはブランド単体で価値が高く、金無垢(金時計)とかは結構資産として良い線かもしれません。
が、これに素人が手を出すのは難しいです。金時計になってしまうと保管状態などで価値が変わりやすくなってしまうからです。また、高級時計は定期点検が必要で維持費が純金より高くついてしまいます。そして定期点検を怠り動作異常を起こせば価値が下がります。
さらには売る手間も入ってきます。資産である以上いつか換金しないといけない時がくるかもしれませんが、その時は自分で売らないといけません。素人には売り先が分からないし相手がプロなら難癖つけられて実際価値より安く買い叩かれるのがオチでしょう。
以上の理由より難しいと考えます。
③証券会社での純金積立
これに関しては比較的アリな選択だと思いますが、いくらか懸念事項もあるのでそれも踏まえて説明します。
純金積立は最低1,000円/回などの低価格から購入実施できるのが魅力です。が、証券会社でやっている純金積立は一見、グラム当たりの購入金額が素材メーカーなどに比べて安く見えても買い付け手数料がかなり高かったり、現物交換を保証していない(消費預託のみ)場合があるので注意です。
特に現物交換を保証していない(消費預託のみ)ところは無駄に手数料の高いゴールドETFを買っているようなモノなので余裕で論外です。これを純金積立っていわれても違うんじゃね?と思ってしまうレベルです。
ちょっと調べた感じでは楽天証券は消費預託のみであり現物の裏付けがあるのか疑問、SBI証券の純金積立は混蔵預託なので現物化可能ですね。この2社なら自分は間違いなくSBI証券を選びます。
以上より③の手段は現物保管が保証されるなら有力な選択肢の一つになると思います。
また、繰り返しになりますが証券会社の純金積立は手数料が高いです。(2%/購入額程度)そこは、よく考えて利用してください。
④素材メーカーから買う(または保管してもらう)
これは田中貴金属工業や三菱マテリアルのような確実に金取引の実績があるメーカーから純金積立やスポット購入で金現物を買う手段です。やっていることは③とほぼ同じですが金現物を保有するという意味ではこちらが上になります。(信頼度が高い)
管理人はこの方法を選択。
注意点として素材メーカーによって価格やスプレッド(売買価格差)、バーチャージ(金現物化の際の手数料)が全然変わってくるので、なるべく総合でお得そうなメーカーを選ばなければなりません。これが面倒くさい。
また、素材メーカーで金を購入すると証券会社の純金積立よりグラムあたりの金購入価格がかなり高い傾向になります。が、同じメーカー内で金を売買する場合は購入価格よりスプレッドのほうが大事になるので購入価格自体はそんなに問題ではないと考えます。
えーと簡単に言うと例え高い値段で買おうが買ったメーカーと同じメーカーで売るなら直接影響するのは売買価格差(スプレッド)だけです。買値は別に売値に影響しません。
メーカーからしたら仕入れ価格より高い値段で売れた方が得ですが、個人からしたら現物化して他者に転売するのでない限り購入価格はあまり問題になりません。むしろ長期で保有するする場合は購入額より購入時手数料の方がよほど重くのしかかると考えます。
長期保有前提かつ同じメーカー(証券会社)で取引する場合その負担の重さは、
購入時手数料 > スプレッド > 購入価格
になると思います。なので購入金額の安さやバーチャージ料金の安さにばかり注目して購入時手数料を見逃すと長期では損をする可能性があります。
そして、ここからは管理人の結論。
管理人は手段④でメーカーは「三菱マテリアル」を選択した。
これら全て踏まえた上で今回管理人が金の現物取引を始めたのは手段④の「素材メーカーから買う」でメーカーは「三菱マテリアル」を選択しました。
選択理由は以下。
- メーカーのブランド力、信用力の高さ(現物を買う上ではかなり重要)
- スポット購入時の手数料が無料(証券会社だと購入額の1.75~2%程度)
- 年会費も無料化可能(初期は880円だが、ちょっと手続きすれば無料に)
- 混蔵預託が選択可能(メーカーの金庫に現物を保管できる)
- スプレッド(売買価格差)が比較的小さい(証券会社と同程度)
- メタル交換が可能(銀→金、金→プラチナなどに交換可能、うまくやれば…)
これらを全て踏まえた上でお得だと考え三菱マテリアルを選択しました。
ただし、これら全ての条件を活用するにはオンライントレード申込みが必須です。まあ、今時店頭購入や電話取引する人なんていないと思いますが、それらの手段を使った場合手数料、購入価格、スプレッド全てが跳ね上がるので三菱マテリアルを利用するメリットはゼロになります。ご注意を。
ちなみにオンライントレードは申し込みから実際の取引まで2週間くらいかかるので金現物に興味のある人は早く申し込んだ方がいいです。
選択の最大の決め手は先ほども述べた通り長期保有前提かつ同じメーカーで取引する場合その負担の重さは、
購入時手数料 > スプレッド > 購入価格
と、なると考えているからです。
この考えに従い購入手数料の高い証券会社の純金積立は候補から除外しました。また他のメーカーも検討しましたがスプレッドが大きい、手数料が高い、ブランド力が低いなどで断念しました。(もっとよく検討すればよい所があるかもしれません)
また、三菱マテリアルはオンライントレードなら購入手数料は無料です。消費預託を選択すれば、保管料も不要です。また、三菱マテリアルの消費預託(現物保管なし)はいつでも混蔵預託(現物保管)に切り替えられます。
ちなみに案件ではありません。こんなクソブログに案件がくるはずありません、実際に管理人が良さそうだと思って選んだのを紹介しただけです。(100円株投資の日興フロッギー紹介と同じ理由)
なぜ金は現物で持ったほうがよいのか?
「なぜ金現物なのか?ゴールドETFや消費預託はダメなのか?金現物とか面倒くさいよ…お金も保管料とか余分にかかるじゃん?」
なんて感じる方も多いと思います。事実、自分も当初はそう考えており金は全てETFで保有しておりました。
が、よくよく調べた結果、金をETFのようなデータだけで持つのはリスクだと考えるようになりました。また、せっかく株や債券と違って純金という実態が存在する資産をデータだけで持つのは勿体ないと思いもあるからというのもあります。
さて、話を戻してなぜ金をデータだけで持つのがリスクかというと、もし金の購入を委託している会社が倒産した場合に額面のみ(消費預託、ETF)の金は全額還ってこない可能性があるからです。また仮に全額還ってきたとしても投資額だけで高確率で金は手元に来ないでしょう。所有権を持ってないですから。
現物に変えて保管して貰えば所有権は自分の物になるので保管先が倒産しようと全て帰ってきます。もっと言うと三菱系列のような企業なら倒産リスクは相当低いうえに倒産しても顧客の金(ゴールド)を持ち逃げなんてことはほぼ無いでしょう。
さらに、将来もし世界各国が金を奪い合い、業者が用意できなような金不足の時代が到来した場合も現物化した自分の分は確実に確保できますので奪い合いになりません。しかもそうなれば金の現物はプレミアとなり大暴騰します。そしてデータのみで保有の裏付けがない金は最悪、無価値になるでしょう。
そのような理由から金ETF、消費預託は「基本」ダメです。
さらに言うと金ETFは有名運用会社の物ですら胡散臭い物が多いです。これが金ETFがダメな理由の最たるところとなります。
OKなのは三菱UFJの「金の果実」くらいです。他の会社はやめたほうがいい。
何が胡散臭いかと言うと三菱UFJ以外の金ETFの運用会社は実際に裏付けとなる金を保有していない疑惑があるからです。つまり投資者は金の値動きに投資しているだけで金に投資しているわけではないんです。
金の値動きに投資するというのは実態もなく配当等の利益も生まないため投機に近いです。正直実態のない金に投資するくらいなら素直にデジタルゴールドであるビットコインを買ったほうがいいです。
その点「金の果実」は三菱マテリアルがそのまま裏付けとなっており実際にETFと現物の交換を保証しています。なので自分も「金の果実」はフロッギーさんの100円投資の方でもポートフォリオの安定化のために買っています。
どことは言いませんが米国の有名なゴールドETFも殆どダメです。
米国のETF運用会社は金現物を保有している明確な証拠がありません。なので手数料も大して変わらないことも考慮すればETFを買うなら「金の果実」一択。自分も以前は米国の有名なゴールドETFの一つである「GLD」とか持ってましたけどこの話を知って最近、殆ど利確しちゃいました。
ただし「金の果実」にも問題点があります。それは実際に現物に交換しようとすると手数料が高くなってしまうということです(なんとETFと金1kgを交換するのに40,000円近い手数料が発生!)
この時点でETFにおける手数料の割安さは台無しになります。最終的に金現物と交換したいならETFは選択としては無しです。
これらのことを総合すると金は現物保有に限るというのが結論となりました。
今から金を買っても高値掴みではないのか?
今から金を買っても高値掴みではないか?を気にしている人もいると思います。
事実、金はリーマンショック後の最高値を越してしまっており、もう買えない水準でないか?と考えるのも自然なことです。しかも数か月前のピークを最後にかなり価格を下げてしまいました。心配しないほうがおかしいです。
というわけで、そんな意見に少しだけ反論させていただきます。
長期では、ずっと金価格は上がっている
知ってますか?
実は金の価格は2000年からずーと綺麗に上がり続けているんです。
当然、短期的な上げ下げはありましたし今後もあるでしょう。
特にリーマンショック後では2007年~2013年まで金価格が上がり続けたため、その後数年間適正価格で落ち着いた時期を見ると「金はお祭りで暴れたあとはガッツリ値下がるリスク資産」との勘違いを抱きがちです。実際、他人のブログなどを拝見してもそういった見方をしてらっしゃる方も多いようです。
ですがそのころのチャートを良く見てみると金はピークからがっつり値下がったのではなく「ある程度の高水準で落ち着いただけ」だったことに気が付きます。
つまり下値は暴騰前の水準まで切り下げることなく、ある程度の高値で安定していたんです。
百聞は一見に如かず、実際にチャートをみてみましょう。
参考:三菱マテリアル 金価格推移
金価格のチャートを見ると確かに飛びぬけてしまうことはあるものの下方向には限度があることが一目でわかります。特に2000年以降は顕著です。数年低迷することはあっても、下値を切り下げて無限に下がるようなことはありません。
事実、以前の記事でも触れましたが金のパフォーマンスは5,10,20年のどこの期間で取ってもシャープレシオ、リターンともに最高レベルのパフォーマンスなんです。
補足:1979年ころの金価格チャートを見ると大暴騰の後に底の見えないえげつない値下がりしているじゃないか!と感じるかもしれませんが、ここは「金本位制」が終わり金価格固定相場が終わったこと、さらにはインフレ、戦争などの有事が複数重なったための異常高騰であり現在の高騰とは意味が違うそうです。
それでも心配な人はドル・コスト平均法で時間分散しながら買いましょう。管理人だって一気に百万も二百万も買うのは流石に躊躇います。
まとめ
まとめます。
さっと結論だけ見たい人用。
- 金現物を買うなら純金積立やスポット購入が無難
- ネット通販(Amazonや楽天)や販売店での購入はお勧めしない
- 買うなら証券会社か素材(貴金属)メーカーか
- 現物保有の実績がある所で買うこと(混蔵預託、金貨、バーなどが買える所)
- 金価格、各種手数料などは購入先で微妙に違うのでよく比較検討すること
- 管理人は素材メーカーの「三菱マテリアル」のオンライントレードを利用
- どうしてもETFがよいなら三菱UFJの「金の果実」
- 海外の有名ゴールドETFなどもイマイチお勧めできない
- せっかく金を持つなら現物が最も安全、ETFのようなデータ物は危険
- 買った現物は購入メーカーに預かってもらえばいい(混蔵預託)
- 金は限りある希少資源、現物を確保しておけば将来取り合いにはならない
- 金は長期ではずっと成長しており、下落しても底値は固い
以上です!
めっちゃ疲れました。もう言うことはないです。
いや言いたいことまだまだめっちゃあるけど疲れました。
なので最後に大切なことを一言だけ。
金は超お勧めだし、今後も絶対上がると管理人は思ってるけど今がピークの可能性だって確かにあります。心配であれば購入はなるべく期間を分けて分割して買いましょう。
時間分散は大事。
以上、また次の記事で会いましょう(。・ω・)ノ゙♪