高卒です。
こんな記事を見かけました。
ゴールドマン、S&P500種の年末予想再引き下げ-前年下回る水準に
(前略)ゴールドマン・サックス・グループのストラテジストらは、米S&P500種株価指数の目標を引き下げた。1カ月で2回目の下方修正となる。ロシアのウクライナ侵攻に伴う世界的な商品の供給混乱が米国株式相場の一段の重しとなり、今年は前年末を若干下回って終了すると見込んでいる。
デービッド・コスティン氏らゴールドマンのストラテジストは顧客向けリポートで、「S&P500種採用銘柄の業績にとってより大きなリスクは商品相場の上昇であり、ひいては消費需要と経済成長の鈍化だ」と分析。最新の予想では年末時点のS&P500指数は4700と、従来の4900から引き下げた。(後略)
引用元:ブルームバーグ
さて、皆さまにおかれましては、この記事を読んでどう思われたでしょうか?
管理人としては正直、甘すぎる予測だなあ、と思いました。
これでも、激甘の忖度予測だと思う。
米国株の犬であるゴールドマンらしい忖度予測としかいいようがないといった印象、直近の下落の初期段階でも「この売りは過剰」だの「米国株の買い場」だのバカなことばかり言ってましたからね。
- ロシアウクライナ戦争は泥沼で第三次オイルショックの可能性も出てきた。
- 米国株の金融引き締めも確定でS&P500の中核を成すハイテクを中心に売られる。
- FRBが舵取りをミスればスタグフレーション、リセッション(不況入り)発生。
これを考えると去年末を少し下回る程度と考えるのは少々楽観と思えます。
強いて言えば売られにくい「米国割安高配当株」あたりを中心にポートフォリオを組んでいる人であれば、去年末並かそれ以上をキープできると考えます。
もしくは市場が利上げに慣れる(織り込む)、そこまで行けば4700ポイントまで戻れる可能性もあるかもですね。
ともあれ、このゴールドマンの予測の通り指数や割安株ETF等の現物に投資している人からすれば儲からない相場であれ、大損する相場ではないでしょう。
しかしこれで死活問題になりかねない方々もいます。
そう、管理人の大好きなレバレッジ投機家たちですね。
レバレッジ投資家にとっては死活問題
マズイのは何ナスとかテックルだのと敢えて正式名称は言いませんが米ハイテクレバレッジETFなどを主力としていた「投機家たち」。
ちなみに、このゴールドマン特有の米国株忖度結果ですら、彼ら(レバ民)にはマズイです。
当ブログを読んできた奇特な方なら理由は一発で分かりますよね?
レバレッジETFは減価するからです。
例えば一年間で株価が上下動を繰り返し最終的にプラマイゼロもしくはゴールドマンの予測通り若干マイナスとなったしたら…レバレッジETFの価格は去年末から…、
-20% ~ -40%程度にはなること覚悟した方が良いでしょう。
減価により最終的に指数自体が大きく下がっていなくても、こうなってしまいます。
管理人は以前から言ってました。
- レバレッジETFは長期間ダラダラ下げる弱気相場が一番危険だよ!
- 過去には米国株は10年間ダラダラと下げたこともあったよ!!
- 歴史は繰り返すよ!!!
- レバレッジETFは投機だよ!!!!
- 今の米国株(特にグロース)は金融緩和で作られた株高だから超危険だよ!!!!
て、何度も何度も何度も言ってきました。
そして、ついに少なくとも今年はかなり近い結果となりそうです。
ちなみに先にも少しだけ触れましたが今後、戦争の展開、FRBのかじ取り次第ではスタグフレーションからのリセッション入りもあり得ます。
そうなればレバレッジETFは真の地獄入りとなります。
3倍ブルなどのリスク過剰なETFのいくつかは価格がゼロとなり償還されるかもしれません(余程ないとは思いますが最悪を想定するのが投資です)
余談ですが、この事態(スタグフレーション)に至った場合に最強なのは純金です。
まあ、もう純金はかなり高くなってしまったので買い場が無いのが難点ですが。
そして、最後に言っておくと管理人は株式相場にたまに現れる終末予言者崩れよりは、よほど楽観的思考をしています。
つまり、今回書いた話は大げさなノストラ騙す大予言でもなんでもなく現実的に全然あり得る可能性での話しかしていません。
それが起こる可能性が過去十数年で見て、今年が一番高くなっていると言っているだけです。
全然、現実的な範囲の話であり不安煽りでもなんでもありません。
そこのところを理解していただけると幸いです。
以上です。
また、次の記事で会いましょう。