全く今後が予想できない米国株の現状。
管理人は米国株の近い未来をあまり楽観視していないがS&P500などの米国株指数を定期買い付けするには絶好のタイミングだとも思っている。
とはいえ、そんな管理人のような素人の予測などはどうでも良い。
気になるは天才投資家達がどう考えているかだ(インフルエンサーなどのフェイク共ではでなく本物の天才投資家が、だ)
そんな天才達の考えの一端を知れる記事を見つけた。
記事は以下だ。
ウォーレン・バフェット、レイ・ダリオなど、有名投資家の最新ポートフォリオを見てみよう
ウォーレン・バフェット(Warren Buffett)や、映画『マネーショート 華麗なる大逆転』のモデルになったことでも有名なマイケル・バーリ(Michael Burry)をはじめとする一流投資家たちが、2022年第1四半期(3月末時点)の「フォーム13F」をアメリカ証券取引委員会(SEC)に提出した。それによると、シェブロン(Chevron)への大型投資やアップル(Apple)に対するプットオプションなど、さまざまな投資を行っている。
レイ・ダリオ(Ray Dalio)、ジム・サイモンズ(Jim Simons)、スタンレー・ドラッケンミラー(Stanley Druckenmiller)のファンドは、いずれも保有株に目立った変更があった。最初の2人は、GameStopとAMCという最も有名なミームストック2銘柄を買い、3人目はエネルギー株に大きく投資し、S&P500に対する驚くべき賭けを行った。
今年の第1四半期の報告から、特に印象的な取引を紹介する。
引用元:BUSINESS INSIDER
引用元の記事を読んで貰えばそれで終わりなのだが、本記事ではそこから読み取れる天才投資家の考えを読み解いてみようと思う。
ウォーレン・バフェットの場合
いきなり大ボスの登場。
バフェットの場合、最近は株買いに慎重で自社株買いばかりだったが、ついに重い腰を上げた。
- 石油大手シェブロンを4倍以上に増加
- 金融大手シティグループ
- メディア大手パラマウント・グローバル
を追加購入または新規購入。
逆に高配当ディフェンシブで有名な通信大手ベライゾンをほぼ売却した。
この行動から感じるのはバフェットは今の相場は買いだと感じている一方で景気サイクルを意識しているように感じる。
まず石油大手シェブロンの買い増し、これはインフレを意識してのことだろう。
金融大手のシティグループは金利高騰へのヘッジか(バフェットは元々銀行好きなイメージもあるが)
メディア大手を買った理由は申し訳ないがちょっと分からない。
ベライゾンは米国が景気後退入りかつデフレに陥った場合に強い銘柄と思われるがそれを手放すということはバフェットは米国が景気後退しないと踏んでいるとも想像できる。
しかしながらベライゾンは非常に高収入な企業であり、今後もそれが期待できる決算を出している。
売ってしまうのはどうなのだろうか?管理人はまだ天才の考えを完全に理解できない。
ここで一度まとめると、バフェットは米国のインフレと高金利は強く意識してそうだ。さらに全体的に株買いに強気であるということは、その先は米国株の大復活を予想しており、景気後退の可能性は意識していないように感じる。
というのは当然、管理人の妄想であるが(バフェットのような化け物の思想など解るはずもない)、管理人も似たような資産の買い方(高金利、インフレ狙い、割安株強気買い付け)をしているので、この先の展開に少しワクワクする。
マイケル・バーリの場合
マイケル・バーリはリーマンショックで大空売りを仕掛けたイカレタ投資家の一人だ。
キャラが誇張されてはいるものの映画「マネー・ショート 偉大なる大逆転(原題:The Big Short)」でも大活躍する、面白い映画なので投資家は一度ご視聴下さい。
マイケル・バーリは2022年までは株式ポジションを全て解消していたが直近になってグーグルやメタなどの大物ハイテク銘柄(GAFAM銘柄)を大幅に購入している。
その一方で同じGAFAMのアップルに大規模空売りを仕掛けたりもしている。
とはいえ、どちらかと言えばGAFAMは売られ過ぎで徐々の買い戻しというスタンスのようだ(アップルはまだまだ売り余地アリとの判断?)
いずれにしてもマイケル・バーリもバフェットと同様、米国株に強気であると見える。(両者のスタンスは全く違う、堅実というか教科書寄りなのがバフェット)
まあ、この人は投機家に近いので直近のポジションなどいちいち参考にしても仕方ない気もする、どうせ次に見たときにはゴッソリ変わってるだろう。
余談だが管理人は天才投資家がどう言おうとメタは要らない派。
レイ・ダリオの場合
彼はバフェットと同様、本当に天才だが、今は何やら面白いことしている。
まずはテスラの完全売却。
これは当然だろう、電気自動車のような巨大ラジコン※しか作れない、安全性もセキュリティも微妙な車を作る会社にあんなバカみたいに高い株価の価値は到底無かったし、なんなら最近はCEO自ら株を手放している。
※皮肉ってるが管理人は別にEVは嫌いじゃなく、むしろいつかは乗ってみたい。現状の充電すらままならない、碌に走れない、碌な価格で売れないEVとかいう未成熟車への皮肉。
しかし、レイ・ダリオは自身の書籍(PRINCIPLES)でイーロン・マスクを絶賛していたのだが、あれだけ持ち上げておいてテスラをさっさと全部売るのは流石にえげつないと思ってしまった(笑)、所詮はミーム株扱いだったのかと。
とはいえテスラはバカみたいな値上がりだったので相当儲かっただろう、やはりやり口が上手い。
そしてテスラとかいうオワコンに代わり、追加で
- ゲームストップ
- AMCエンターテインメント
を購入している。
え?
うーん、これは??
これらはミーム株と呼ばれ話題性から投機などが集中して大きく値動く銘柄達だ。そして、どちらも直近ではゴミの株価まで売り込まれている。ちなみに管理人はミーム株はゴミだと思っている。
なぜこんな物を今さら仕込んだのか?再び大相場が来ると踏んでの逆張りなのか?何か情報を持っているか?などと勘ぐってしまう。
全く狙いは読めないが、まあレイ・ダリオも米国株に強気?なのかな?
でも、彼は米国株に弱気だと思っていたし、管理人にはただの逆張りにしか見えないが…。
というわけであまりに腑に落ちないため、もう少し調べてみたところ、ブリッジ・ウォーターにおける、これらミーム株の保有率はブリッジ・ウォーター全体のポートフォリオのたった0.001%のようだった。
つまり、やはりこれは米国株大幅反発の場合の逆張りであり、結局レイ・ダリオは米国株に弱気である。
その証拠にブリッジ・ウォーターは以前から米国のスタグフレーションは避けられない、米国株はもっと下がる、米国債券はゴミなどの発言を繰り返している。
上記記事は比率などにも気を使って触れて欲しいものだ。これではバ〇が勘違いしてゲームストップやAMCのようなゴミ株を大量購入してしまうだろう。
ミスリードはやめていただきたい。
さて、記事が長くなってきたので大変失礼ながら残りの方々は巻きとさせていただく(バカにしているとかではなく管理人がこの方々をあまり知らないため)
残りの方々の意見。
ジム・サイモンズ
こちらの方は先ほど話題に上がった。
- テスラ
- ゲームストップ
- AMC
を、なんと大幅購入。
漢気がスゴイ。
米国株大反発にしかも暴落したミーム株を使って全力逆張りか。
しかし、すでに大損してAMCは結構売った模様。
うーん…。
スタンレー・ドラッケンミラー
こちらの方は、
- S&P500ETFのプット・オプションを大量購入
- 石油大手シェブロンを購入
- エネルギー企業コーテラー・エナジーを購入
- その他コモディティ銘柄の購入
つまり、米国株全体は下げに賭け。
一方で石油、ガス、コモディティなどの値上がりに期待しており、インフレヘッジに全力を注いでいる。
バフェットとスタンスは違う(あちらは米国株に強気)が、考えていることは近い。
管理人も米国株に売りこそ仕掛けていないが、正直、この考えに近い。
天才の意見をまとめ、今後の投資方針を考える。
というわけでここまで管理人が天才投資家の考えを勝手に妄想してきた。
ここからは(妄想の)天才投資家の意見を勝手にまとめ、多数決したいと思う。
- バフェット → 米国株に強気、インフレ警戒
- マイケル・バーリ → 米国株に強気
- レイ・ダリオ → 米国株に弱気、インフレ警戒
- ジム・サイモンズ → 米国株に強気
- スタンレー・ドッケンミラー → 米国株に弱気、インフレ警戒
となり、天才投資家達の中で多数となる意見は、
- 米国株に強気:3人
- インフレ警戒:3人
の二つとなった。
総計としては、
米国株は今後、強気を期待してよいが投資先はなるべくインフレヘッジを意識すること。
ということになりそうだ。
とはいえ、この結果はあくまで管理人の妄想による読心術による結果であり、くれぐれも鵜呑みにはしないように。
以上です。
また、次の記事で会いましょう。