高卒です。
記事タイトルの結論を先に言いますと
- 今の暴落煽りは信憑性があります。なので無視しないほうが良いです。
- VIX30超えで買えば儲かる、の考えははっきり言って浅はかです。
なぜ突然こんなことを記事にしたかといいますと…
最近、管理人のツイッターアカに以下のような構文がしょっちゅう流れてくるんですよね。
「インフルエンサーの暴落煽りなんて無視してVIX指数30~35越えたときにレバレッジETF買えば大丈夫!!俺はこれで最大○○万(かなりの高額)の損失を取り戻せた!!」
だそうですよ。
これに対して思うところがあるので記事にしました。
管理人は投資アカを一切フォローしていないのですが何故か上記のような駄構文が定期的に流れてきてイライラします(ミュートしても似たのが来る)
皆さまは、最近流行りの「暴落してもVIX30でレバETF買うだけ構文」を読んでどう思われるでしょうか?
「それで損失取り戻せたんだ、すご~い^^」
ってなりますか?だとしたら脳みそお花畑ですね。
管理人からするとですね。
- 一時的でも大きく資産失ったの?下手くそだね
- 前はドル・コスト平均でレバETF買うだけって言ってたじゃん
- VIX買いとか急に言い出したのなんなん?日和ったの?
- VIX30超えでお祈り大幅ナンピンとか危険すぎ
という、生暖かい感想しかありません。
それとインフルエンサーの暴落煽りなんて無視で良いの部分。
管理人も普段なら同意ですが今回ばかりは暴落煽りインフルエンサー側に同意です。今は暴落煽りを無視できる状況ではありません。
どういうことなのか?順を追って解説していきますね。
まずは「VIX指数で投資」について説明します。
VIX指数とは何か?VIX投資は流行ってるのか?
正確にはVIX投資なんて大それた言い方は適切ではありません。
これはあくまでVIXという指数を投資の目安にしているだけです。
ちなみにVIX指数とは投資家の「恐怖度」を表す恐怖指数でして、投資家がビビッているほど高まります。
VIXは「平時」では30前後をピークとすることが多いとされ、一時的な下落の底を示します。
どうやら今回もVIX30前後で株価が折り返したため、ツイッター投資家(笑)の間では「インフルエンサーの暴落煽りを無視してVIXを見てレバETFを買うだけ(キリっ)」というツイートが流行中の模様(ちょっと前までドル・コスト平均法で買うだけって言ってたのにね)
何件もこの手をツイート散見するところを見ると、どうやら誰かひとりの言ったツイートがバズってコピペ投資家たちが口々に同じことを言いだした模様。
イナゴここに極まれり。
VIXは、あくまで目安
何かVIXを万能のように言っている方が多いので言わせて貰いますがVIXはあくまで目安です。
また30超えで買いなどという意見もありますが、管理人としてはたかだかVIX30程度で一発逆転を狙うほど買うのは絶対にお勧めしません。
例えば管理人のツイッターに流れてきたような大幅な損失を埋めるほどの逆転を狙って買うような行為ですね。
管理人からしたら、そもそもあの程度の下落で大幅損失している時点で下手くそなのにようやるわって感じです。蛮勇ってやつでしょうか?
普通の人は、やるにしても精々、打診買い程度に留めておきましょう。
なぜかと言うと、本当の暴落ではVIXはいとも簡単に上に突き抜けてしまうからですね。
つまりVIX30程度で大きく張ると、数日で虎の子の追加分を溶かす可能性があると言うことです。
人間の精神なんて、とても弱いのに損失を取り戻すために入れた虎の子追加分が秒で溶ける体験なんてしたらたぶん市場から退場することになります。
その時は多分こうなります。
一応、参考までに過去の暴落での最大VIX値を書きます。
- サブプライムショック:79.13
- コロナショック:65.54
これを見ればVIX30なんてただの中腹だとわかります。
露助がトチ狂って核弾頭ぶっ放したり、ガチで原発爆破からの大規模核汚染でもしていたら余裕でVIXは60超えまで突き抜けていましたよ。
ここまでがVIX30超えたらレバレッジETF買えば良いに反対の理由でした。
こんな程度の目安値でしかない指数をだしてドヤ顔でVIX30で買えばいい、なんて言うのを真に受けて虎の子を投じる人がいたら危険だからやめてくださいね。
ていうか本当に最近はSNSのお陰で自分の発言に責任を持てない人が増えたな、と感じます。
さて、最後に管理人がインフルエンサーの暴落煽りに賛同の理由です。
今後、景気が停滞する確率は中~高確率以上。
賛同する理由は言うまでもなく景気が停滞する証拠が次々に増えているからです。
- 戦争有事の長期化、不安定化
- 中国の経済崩壊疑惑
- 世界の利上げ&資産圧縮などの緊縮化
- 明確なインフレとスタグフレーションの疑念
- 逆イールド発生
などなど、これだけの景気不安情報が揃いながら長期景気停滞リスクや暴落リスクを完全に視野から外すのはナンセンスだと思います。
ちなみに最近、株式市場は少し反発しましたね。
それについて一部投資家には「株式は金利上昇も織り込んだ!!」「レバレッジ最高!下落したら買うだけ!!」なんて楽観論がまたもや台頭してきました。
こんなこと本当に思っているんですかね?(管理人も少し呑まれかけましたが)
疑心暗鬼を誤魔化してませんか?
過去にないほどの景気停滞の予兆が発生しているのに。
- FRBを筆頭に世界が金利上昇及び資産圧縮にやっきになっている。
- 高インフレがすでに発生しており、過去のスタグフレーションのパターンを形成しつつあること。
これらは株式にとってはマイナスであることは事実であり常識であり、暴落煽りでもなんでもありません。根拠に基づいた事実です。
もう一つの「事実」は「逆イールド」が発生したと言うことです。
逆イールドとは、短期金利が長期金利の水準を上回る状態(長短金利の逆転現象)を指します。一般的に、過度な金融不安や過激な政策変動により短期金利が急騰したことで生じるために、その発生後は景気後退が訪れるケースや株価が調整に転じるシグナルとされています。米国の国債市場で3カ月物米財務省短期証券の利回りが、10年債国債の利回りを上回る長短金利の逆転が起きることが代表的な事例となっています。
ワンポイント
米国において「逆イールド」発生は1998年秋、2006年初夏のケースが代表的です。
引用元:SMBC日興証券:はじめてでもわかりやすい用語集
この逆イールドが発生した場合は、
発生から1年~1年半のちに景気後退に突入すると言われております。
上記の引用に「1998年秋、2006年初夏のケースが代表的です。」とありますね。
- 2000年はITバブルが崩壊しました。
- 2008年はサブプライムショックが発生しました。
いずれも逆イールド発生の1年から1年半の期間で発生しています。
今回もその逆イールドが発生しました。
ここから言えることは何か?
恐らくはここから1年~1年半の間は株価は現在の乱高下を繰り返しながらも上昇し最後にはドカンの可能性も出てきたというわけです。
もし暴落を起こすとして、きっかけは何かなんてわかりません。
果たしてどうなるでしょうね?何も起きないかもしれません。
管理人は事実に基づいてないことは何一つわかりませんから。
なので暴落も景気停滞もしないから下落時(VIX30超え)にレバレッジETFを買えばよい、などという事実と相反する意見も一切信用できません。
皮肉にも暴落するから備えろ!と言って煽るインフルエンサーのほうが今回ばかりは事実に即していると言えるでしょう。
とはいえ景気後退まで一年以上猶予があることもわかったので少しづつポートフォリオのリスクを下げていったらどうでしょうか?
まずは、とりあえずレバレッジETFだけでもやめときなって。
個人の自由なので強制はしませんが。
以上です。
また、次の記事で会いましょう。