投資

家庭用蓄電池には投資価値があるのか?解説します。【蓄電池リターンの考え方も解説】

現在、家庭用蓄電池の需要が増えているそうです。

未曾有の電気代値上げの影響や所謂、卒FITが増えてきたことの影響だそうです。

かくいう管理人も実家から「蓄電池買いたいから業者見積もり精査してほしい」との連絡がありました。

というわけで実家の蓄電池見積もりを精査してみたのですが…

正直、家庭用蓄電池には投資価値はほとんどない。

という印象でした。

解説します。

蓄電池に投資価値が少ない理由

その理由は以下です。

  1. 蓄電池自体が高すぎる。
  2. 蓄電池の劣化ペースが速すぎる。

細かい解説は不要ですね。

上記要素により元が取れなさすぎる。

これに尽きます。

まず蓄電池の単価は相当安くても10kwhで100万以上します。

パワコン、工事諸々含めれば150万程度は必要です(運と生まれが良ければ補助金でもっと安くなります 笑)

管理人の計算では初期投資に150万円払うと太陽光発電と組み合わせても少なく見積もってトントンまで最低15年は必要です。

そして蓄電池は年々蓄電量が劣化していきます。(未定の電気料金値上がりを計算に入れるくせに劣化を敢えて利益計算に入れてない業者の多いこと多いこと…)

15年も使うと蓄電池もパワコンも限界を迎えるため、最後は良くて±0で決着です。

まかり間違って訪問販売から高い割増金額で買ってしまったり、太陽光発電量が少ない地域(例えば東京など)で導入した場合などは赤字運用※となります。

これは投資家目線からすると分が悪すぎです。

管理人なら同じ金額で借金を返済するか株か金を買います。

そっちのほうが間違いなく15年リターンが高いからです。

というわけで蓄電池導入は基本、お勧めできません。

※日照量の少ない例に東京を上げましたが東京は他県から見れば明らかに不当な高額補助金が出るため初期投資が抑えられてなんとかプラス運用にできると思います。それでもうま味は相当少ないと思いますが。

導入するメリットがある稀有なパターン

ただし、極まれに導入するメリットが多少ある人もいます。

その条件は以下です。

実は管理人の実家もかろうじてこのパターンに食い込んでました。

  1. それなりに発電できる太陽光発電機が付いており、卒FITである
  2. 日照量が多い地域である
  3. 購入するのは安めの蓄電池であること

まず①ですが太陽光発電というものはFIT(再エネ高価売電制度)というバカげた制度でようやく成り立っている代物です。

そのFITですが国は事業者と購入者を半ば騙す形で実質10年で打ち切ることを表明しましたた(これは冗談抜きで国を挙げた詐欺事件です。)

つまりFITが終わってしまえば、まだまだ20年近い寿命を残した太陽光発電機が昼間の電気を発電するだけの置物になります。

ですのでそれなりに発電できる太陽光発電機がついていて卒FITを迎えるかたは半ば強制的に蓄電池を検討せねばならない状況になってしまいます。これが①。

次に②です。

①のそれなりの出力の太陽光発電機に加え、日照量の多い地域に住んでいる人、これは蓄電池を検討するうま味が出てきます。

例えば日照量が低下する冬場でも1日当たり10khw程度発電できる太陽光発電機がついているご家庭であれば10khwの安めの蓄電池を導入すると15年でくらいでプラスにできる可能性が出てきます。

ちなみに今触れた蓄電池の蓄電量は小さすぎても大きすぎてもダメです。

ようするに太陽光発電機の1日当たりの最低発電量より大きく下回るような蓄電池を買うと年間を通して発電の大半を少額売電することなってしまい結局、発電を有効活用できずに損します。

さらに元々蓄電量の小さい蓄電池は経年劣化を考慮すると15年後には、ほとんど蓄電できないただの置物になってしまう可能性も考慮して選ばないのが得策です。経年劣化を考慮すると蓄電量は多いに越したことはありません。

しかし、逆にそこで蓄電池を大きくしすぎると確かに太陽光発電は有効活用できて劣化には強いものの購入価格と補助金のバランスが悪くなり高額になってしまうため損します。

補助金は基本10kwhまでしかくれないのでそれ以上はドンドン割高になっていく、つまり10kwhが最大補助金効率で購入できる蓄電池であるとも言えます。

最後に③ですが「安めの蓄電池を買うこと」。

これは言うまでもありません。

蓄電池価格=初期投資額です。

これが低ければ回収までの期間は短くなります。

当然ですね。

安めの蓄電池の選び方

これは簡単です。

  • 適正な蓄電量の特定負荷型

にすることです。

まず蓄電量は先にも説明した通り大きすぎず小さすぎずにすることが大事です。

太陽光発電の年間通しての1日あたりの最低発電量が10khwちょい程度なら補助金が最大効率となる10kwh付近が最適解となるはずです(大事なことなので大文字で)

そして蓄電池には全負荷型特定負荷型が存在します。

全負荷は停電時に全ての部屋で200V電源まで使用できます。

特定負荷は停電時に指定した部屋で100V電源のみ使用できます。

ようするに違いは停電時に使える機器と部屋数が違うということ「だけ」です。

そして管理人は購入単価が大きくさがることから「特定負荷」をお勧めします。(へたすると20~30万購入価格が変わります。)

特定負荷か全負荷か?その違いは停電時の対応だけです。

考え方にもよりますが、管理人は停電時は特定負荷で十分だと思います。

だって停電時に各々個室でふんだんにいつも通り電気を使いたいって発想自体どうでしょうか?管理人から言わせれば正直言って貴族かよって感じです。

特定負荷では冷房も使えないですが、停電時に冷房みたいな電力を食うものを蓄電池だけに頼ってぶん回すでしょうか?普通の感覚とずれてる気がします。

特定負荷では停電時にIHも使えないですが電気給湯器やレンジは使えるので保存水の煮沸やインスタント食の調理にも影響ありません。

停電時まで個室で贅沢がしたい、この考えがない限り普通に考えて特定負荷で十分じゃないでしょうか?

というわけでおさらいです。

安く蓄電池を買いたいなら。

適正な蓄電量の特定負荷型がお勧めです。

価格以外に注意するべき点

安いものが良いと言いましたが…ほかにも気を付けるべき箇所が数点あります。ただしこれは個人の考え方にもよるので重要視しなくてもよい…かもしれませんね。(蓄電池、本当に面倒くさいですね…これもお勧めしない理由です…)

まとめて挙げますと、

  1. 使用サイクル数の少ない商品はやめるべき(10000サイクル以上は欲しい)
  2. 保証期間が短いものはやめるべき(15年保証で残容量保証も60%以上はほしい)
  3. 得体のしれないメーカーや中国産などは回避推奨

などには注意しましょう。

まず①の使用サイクル数が少ないものは蓄電池自体の寿命がそれだけ短いということです。

ただし、この使用サイクル数は蓄電池の充放電を1サイクルで行うか2サイクルで行うか?なども影響します。

使用サイクル数の少ない製品は初めから1サイクルのみを使うプログラムとなっている可能性が高いので一概にダメとも言い切れません(裏を返せば高使用サイクルのものを1サイクル運用すればそれだけ寿命が長くなるということ…かもしれませんがね)

保証期間の短いものはそれだけ蓄電池や基盤を粗悪な中国産などのものを多用している可能性が高いです。つまり、それだけ長寿命にできる自信がないか、対応したくないという自信のなさの表れ…かもしれません。

ただしメーカーから言わせれば保証費は無駄なコストだ、だから保証を短くする代わりに価格を下げたんだと言われれば、それもその通りかもしれません。

最後に③の得体の知れないメーカーや中国産(ファー〇ェイ)の蓄電池ですね。

正直これは避けたほうがよいと思います。

まず得体の知れないメーカーのものは買ったら最後、倒産してしまい保証を受けられなくなる可能性があります。

また、個人的には得体の知れないメーカーのものは、ほかの並みいる有名メーカーよりも異常なほどの高性能を謳っていることが多いのも信用できません。

だって考えてみてください。

大企業が大規模大予算のプロジェクトとして研究開発し、しかも訴訟を回避するために安全マージンをかなり取ってわざと控えめのスペックを謳った商品新参企業が少ない予算とノウハウで開発し、訴訟も恐れず理論値の限界に近いスペックを謳った商品。

どっちのスペックが信用できますかね?

管理人としては大企業の間違いない保証と控えめを謳ったスペックのほうがよっぽど安心できます。

で、最後に中国製品、これは品質云々(無論、品質も嫌ですが)じゃなくて何が仕込まれいるかわからないから嫌です。

最近の家庭用蓄電池てスマホと連動してネットにつないだりしますよね。

そこで考えて欲しいんですけど、遠隔操作疑惑の高い(とうか確定)の中国製品をネットにつなぎますか~?

ファー〇ェイって確かアメリカから遠隔操作疑惑企業に指定されてますよね?

さすがにちょっと無理、って感じですよね。

補助金も忘れずに!それと訪問販売は無視で!!

蓄電池購入においては初期投資費用を下げることの大切さをさんざん説明いたしました。

初期投資を下げるという意味では当然、補助金も超大事です。

各自治体ごとに対応は違うと思いますが大体はお住まいの自治体と県から「1kwhにつきいくら」といった補助金が出ます。

これは大体において10kwhを上限とされます。(最大いくらまでってやつです。)

※追記、一応DER補助金という10kwh以上でも支払われる高額補助金が存在しますが、2022年は既に終了しており、かつ年々支払い額と当選確率が下がっている幻の補助金であり、あまり期待できません。

先に10kwhの蓄電池が補助金が最大効率になると言った理由はこれですね。

で、ここで注意しないといけないことがあるのですが「県からの補助金」は「その県の業者」が販売、取り付けを行わないと降りません。

つまり、なんとなく有名な他県の業者にお願いしたり、他県の訪問販売業者に言われるがままお願いすると…この補助金は何処へと消えます。

これだけはくれぐれも注意してください。

ちなみに県内の信頼できる業者が自分では分からない場合はネットの仲介業者(ネットから申し込みフォームに書くだけで話が進む)に依頼すれば探してくれます。

くれぐれも訪問販売の口車に乗らないようご注意ください。

(大事なことなので大文字にしました。)

時には利益だけ考えないことも必要。

ここまでずっと利益ベースだけで説明してきました。

しかし蓄電池にはわずかながら利益以外のメリットもあります。

そこも忘れないようにしましょう。

その僅かなメリットとは蓄電池の保険、ヘッジ的な側面です。

まず災害時、停電時の給電機能です。

これは保険的な側面です。

次には電気代値上がりに対するヘッジです。

こちらも将来の電気代値上がりに対し保険を掛けるという側面が大きくなります。

つまり蓄電池は将来リターンがプラマイゼロかその付近であれば、ちょっとの支出で大きな保険を買うことができるので悪くない投資とみることも可能です。

しかし、だからと言ってそんな程度の保険に取返すことのできない大きな金額を払うことは、やっぱり馬鹿げています。

蓄電池を導入される方はよく考えて計算して、それで保険効果に対し15年リターンのマイナスがあまりにも大きいと感じるなら購入を見送ることを強くお勧めします。

え?蓄電池の環境に対するメリットを説明してないって?

ああ、それは蓄電池を量産して後に大量廃棄するほうが環境に圧倒的に悪いので環境に気を使いたいっていう心優しい方ほど蓄電池なんか買わないことをお勧めいたしますよ。

以上です。

ABOUT ME
高卒投資家
高卒投資家です。 投信、ETF、金現物がメイン投資先ですが最近は経済動向より高配当個別株を選好中。 株ブログですがもっとも最高の投資先は純金だと思っているゴールド投資家でもあります。
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