投機

天才相場師リバモアから学ぶ投機家の悲しい末路…【世紀の相場師ジェシーリバモアの読書感想】

最近一冊の投資本を読み終えました。

その書籍は「世紀の相場師 ジェシーリバモア」です。

以前にとあるアナリストの方がお勧めしていたので読みました。

その内容はアメリカの伝説の投機家のサクセスストーリーから終焉までを描いた栄枯盛衰の物語でした。

この書籍は読む人によって感じとる内容が違うと思います。

本書はリバモアの投資に関する考えがふんだんに書かれており現代の投資家でも頷ける内容が多いのでリバモアの天才的な投資判断の部分に目が行く人はそこを評価すると思います。

しかし、同時に投機経験のある人や投機家を目指している人には背筋の凍るようなストーリーもふんだんに入っており管理人からしたらこんな思いをするくらいなら投機なんて絶対やらないと思えてしまうほどでした。

リバモアは時代を先取りしすぎた投機方法で巨万の富を得て誰もがうらやむような豪遊生活に入りますが…若き頃に得た金と栄誉と対照的な老後の喪失感、虚無感に正気を失った彼の末路は結局…

全てを失っての自害でした。

投機家の末路は結局、野垂れ死になのか

現代の日本でも投機で成功してもてはやされている人がツイッターなどに散見されます。

管理人は彼らをただの毒電波だと思っているのでフォローするようなことはありませんし、その判断はリバモアの伝記を読んだことで確信に変わりつつあります。

思えば少し前までのバブル相場でもビットコインや米国ハイテク株に全財産ぶち込めばいい!なんていう半投機に染まった半端者の素人も沢山いました。

後者の素人達は既に死に体なのでどうでもいいとして前者の玄人投機家達は恐らく未だに株等を空売りするなどして儲けを叩き出していると思われます。

彼らは恐らく天才でありリバモアの精神的DNAを継いでいると思います(きっとリバモアの伝記なども読んでいると思います)

しかしリバモアの背中を追いかけ成功し続ければ、その分だけ彼らの末路も悲惨になる気がします。

一瞬で爆益を出す体験を重ねることで脳が投機体験と爆益体験から快感物質を得ることに慣れてしまうというある種の変異を遂げているので退屈で平凡な長期投資に移行することなど生涯できなくなってしまうからです。(リバモアは明らかにこの症状を呈しています)

なので若くして大成功した投機家の晩年は稼ぎの大半を吐き出してしまい最後は詐欺師に堕ちるか、のたれ死にます。

リバモアは詐欺師に堕ちるのはプライドが許さなかったようで自死を選びました。

老いで投機は勝ちにくくなる

リバモアは老いと精神衰弱から牙が抜けてしまい最後はただの老人に成り果てました。

彼は老境に至るにあたって自身が若いころに残した禍根(主にド派手な豪遊によるトラブル)が数々のトラブルを引き起こし、それにより精神的に弱っていきました。

最後は自身の決めた絶対のルールを守ることができないようになり負けを繰り返します。

徐々に投機をする意気込みも失い、著名人らとの交友も絶ち、最期はほぼ廃人となって自害しました。

彼は離婚や子供の問題などの相次ぐトラブルのせいで勝てなくなったと言われていますが若きリバモアは破産を数度も乗り越えてなお心折れることなく市場に戻ってきて大勝を続けており、そんなことで心が折れるヤワな男ではないことは想像に難くないです。

では彼が没落した理由はなにか?

やっぱり老いだと思います。

老いにより彼は何度でも立ち上がる不屈の精神を失い、市場に対する判断力を失い、確固とした意思決定力も失いました。

つまり何が言いたいかというと投機は若くてイケイケでなければ続けられないってことです。

投機ができるのはせいぜい40代までが限度であり、50代以降は判断力の低下から失敗を繰り返すようになります。

その年齢から今更長期投資に移行することもできないでしょう。

そうして気が付いたころには全盛期に築いた資産と栄誉を大きく溶かすのでしょう。

当然、全員がこれに当てはまるわけではないでしょうが、あながち間違っていないと管理人は思います。

バフェットを見れば一目瞭然

リバモアは投資判断を他人に一切頼らないことを信条としていたため最後まで自分ひとりで投機判断を下していました。

これで彼は若くして大成功するのですが後年はその唯一頼れるはずの自分の判断が著しく鈍ってくるので目も当てられません。

バフェットのようなファンダメンタル重視の長期投資家なら熟考は必要でも過剰な瞬発的判断は必要としないためにバフェットはあの年齢になっても老獪な立ち回りと存在感を市場で発揮しています。

しかしリバモアの場合、ものすごい集中力と瞬発力を要する投機方法であったために常に研ぎ澄まされた精神力を必要とされ後年は明らかに重荷になっていたと感じました。

どれだけすごい投機家だろうと老人となってしまっては瞬発力を維持できなくなってしまうことが理解できます。

一方で若いころから長期投資家としての経験を積み重ね続ければ、その経験からくる老獪さをもって市場で図太く生き残れることが分かります。(とはいえこれはバフェットだからできることで普通の老人には無理だとも思います)

結論:管理人は堅実な長期投資でよい

以上が長期投資家の管理人が「世紀の相場師 ジェシーリバモア」を読んだ感想です。

冒頭にも言いましたが本書はリバモアの投資に関する考えも多く書かれており参考になる部分が多く存在します。

なので値上がり目的で買った株の判断には本書に出てくる考えを適用するべきだと思います。(事実、管理人も値上がり狙いの低配当成長株には近い考えを採用しています。)

しかし、基本的には長期投資を主軸とする管理人にはリバモアの考えの全てには賛同できずこんな投機方法はいつもまでも続かないだろうな、と思いながら本書を読み進めていましたが結局、書籍の後半にてリバモアは突如、衝撃的な終焉を迎えてしまいました。(個人的にはリバモアがド派手に豪遊したり女をとっかえひっかえする時点でこうなるだろうなと薄々思って読んでいましたが…)

ちなみに管理人の知人にも投機が好きな人がいますが正直ほとんど利益が上がっていません。

若くても利益を上げるのが難しい投機で老人になっても利益を上げることなど到底不可能だというのが本書を読んだ管理人の結論です。

結局、

  • 全世界株式インデックス投資
  • 金投資
  • 多少の国債投資
  • 多少のバリュー株投資

これらを愚直に続けるだけで管理人は十分満足です。

間違っても信用取引だのFXだの仮想通貨だのバブル相場での成長株投資など御免です。

本当にこういった投機に手を出さなくて良かったと心から思っています。

お陰で現在、数百万の利益とそこから数パーセントの配当を得ることができているんですから。

以上。

ABOUT ME
高卒投資家
高卒投資家です。 投信、ETF、金現物がメイン投資先ですが最近は経済動向より高配当個別株を選好中。 株ブログですがもっとも最高の投資先は純金だと思っているゴールド投資家でもあります。
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