お金の話

外貨預金は投資初心者向けではない!!!【はっきり言って高リスク資産です。】

どうも、高卒です。

先日会社で仲の良い退職間際のおっちゃんとこんな会話をしました。

おっちゃん「退職金で外貨預金を始めようか迷ってるけど、どうかな?」

俺「あー?外貨?絶対やめといたほうがいいですよ」

おっちゃん「え、なんで?なんか高金利らしいよ」

俺「どこに投資するつもりか知りませんけど、このご時世に高金利な通貨なんて円高からの為替差損で大損しますよ、貯金のほうがマシですね。」

おっちゃん「円高?為替さそん…?あー?1ドルいくら、みたいなやつ?」

俺「うん」

おっちゃん「…おう、よく分らんから外貨預金やめとくわ(笑顔)」

俺「分かって貰えて良かったです(笑顔)」

おっちゃんに僕の説明が理解して貰えたようで良かったです。

(笑)

なぜ外貨預金を勧めなかったのか?

それは、おっちゃんが為替のことを全く理解せずに高金利のみに触れていたからです。

その時点で完全に銀行員か証券会社のカモになりかけていることが分かったのでワザと投資初心者には難しめの言葉でまくし立てておっちゃんの気力を奪いました。

ちなみに為替を理解した上で外貨をやっている人には僕は何も言いません。そんな人は外貨預金なんぞやらずFXやっているような気がしますが。

個人的には為替リスクは上げ下げを繰り返すことで長期的には平準化すると考えていますが、それはあくまで米ドル/円のような比較的為替が安定している通貨に限った話です。

しかし米ドル/円のような比較的安定した為替ですら、タイミングを間違えると大損することになります。

おっちゃんのような投資経験も殆どないような人が突然訳の分からない高金利通貨に日本円の貯金と同じ感覚で高額の退職金を突っ込んだらどうなるでしょうか?

連日為替で地獄のような目減りを見せる退職金を見て「どうしてこんなことに…!こんなはずじゃなかった…!ワシは高金利を受け取って平穏な老後を過ごすはずだったのに…!」とカイジの登場人物みたいに嘆きながら地獄のような退職生活を毎日味わうことができるでしょう。

考えただけで寒気がしますね。

本記事ではどうしてカイジの人物みたいな未来が待っているかを説明したいと思います。

かつての豪ドル預金ブームの顛末はご存知?

ここで管理人の昔話を一つ

かつて、少し頭のよろしくない知人(非正規労働者兼、転売カス)から「豪ドル預金」を天才の投資法のように語られたことがありました。やはりお勧め理由は「日本円預金より圧倒的に高金利だから(当時4.5%だった)」でした。

当時の自分は投資の知識は全く持ち合わせていなかったのですが「何もせずに丸々4.5%の金利なんてそんなうまい話があるのか…?昭和初期じゃあるまいし…」と疑いました。

そんな高金利(笑)の豪ドル預金を勧められたのが確か10年くらい前でした。

今は、どうなったかというと以下のような状態です。

  • 10年前からドルコスト平均で預金した場合、平均1ドル/85円で預金した計算であり、現在は1ドル/73~83円レンジなのでマイナス気味の運用
  • 当時4.5%あった金利は現在、実質0%へ

これ…ほとんど儲かってないですよね。

金利も毎年目減りして今や0金利ですから為替差損を埋められないと思います。

これにリスク背負ってまで預金する意味ってあったんでしょうかね?

もっと言うと豪ドル/円は為替のボラティリティが高く、短期で上げ下げするため高金利に釣られた高額預金者は年々下がる金利と為替のボラの激しさに嫌気がさして途中で円転した可能性が高く、大半は大損したでしょう。

正直投資するメリットを感じません。

これなら日本国債でいいと思います。もしくは為替ヘッジ付の米国債券か。

高金利通貨は「ハイリスク」だからこそ高金利

さて、みなさんは高金利通貨はなぜ高金利なのだと思いますか?

答えは、その通貨がハイリスクだからです。

リスクを取って金利を得ているに過ぎません。

外貨「預金」という響きは貯金大国日本の預金マニアを騙すには最適な単語です。なぜなら預金という単語一つで「ノーリスク」であると感じるからです。

ですが実際は高金利通貨は超ハイリスク商品です。

なぜハイリスクかというと高金利通貨発行国は基本経済状態が良くなく国自体の信用が低いからです。つまり国の破綻を疑われています。

そこから何が起こるかと言うと通貨価値の低下が起こります。つまりどんどん円高になっていきます。

例えるなら過去に1通貨100円で買ったものが数年後には1通貨50円になるといった感じです。

これをさらに外貨預金に例えると怪しい新興国の通貨に1,000万円分外貨預金したらしたら数年後には500万の価値になっているってことです。地獄ですね。

実例を紹介しましょう。代表選手は何かと話題なトルコリラさんです。

こちらはトルコの通貨になります。

トルコリラの場合

トルコリラは現在の高金利通貨の代表の一つです。

トルコの政策金利は脅威の19.0%であり、日本から行えるトルコリラ定期預金も6%程度と超高金利です。

しかし、そのトルコリラ/円で外貨預金をしようとした場合、問題になるのは前述の通り円高です。

トルコリラ/円は10年前は95円ほどの為替レートがありました。

現在の為替レートは12円です。

草。

一度として過去の為替レートを取り戻すことなく綺麗に円高が進行し1/10の価値となっております。

証券会社は過去最低価格かつ高金利!とか言っていますけど、こんなゴミに預金しては絶対にいけません。

なぜ国がここまでの高金利を約束してるのに、ここまで円高になっているのか考えてください。

誰もトルコリラの買い手がいないから買ってほしくて国は渋々金利を高くしているんです。

それでも誰も買わないからトルコリラが安くなってるんです。トルコリラが安くなるから結果、無限に円高になっていくんです。

つまりトルコは投資家から国の財政破綻(デフォルト)が疑われているんです。

もっと言うとさらなる凶悪な円高の可能性があるということです。最悪ほぼ無価値になるかもしれません。

ちなみに、まだ底でないと考える理由として、似たようなポンコツ通貨に南アランドが存在しますが、そちらも底のような価格からもずっと下がり続けているからです。

いいですか!高金利通貨 = 低信用通貨です。

通貨の金利の高さ通貨の信用の低さです。

転換手数料がいちいち掛かる

最後の勧めない理由はこれです。

外貨預金はただでさえ利益が見込みにくいのに通貨を転換する度に手数料が掛かります。

つまりドルコスト平均法で預けるには日本円 → 対象通貨への転換手数料が毎回掛かります。当然、逆もまた然りです。

しかし手数料をケチって一度に多額のお金を預けてしまうと、ただでさえ多大な為替リスクを分散できずに一度に負うことになります。

高金利通貨に対し一度に多額の為替リスクを負った場合に待っているのはカイジの登場人物のような未来です。

というわけで手数料まで加味すると高金利外貨の旨味が完全に消失しましたね。

外国株買ったほうがよほどマシですね。

まとめ

なぜ外貨預金を投資初心者にお勧めしないのかを簡単にまとめます。

高金利外貨預金がク〇な理由!
  • 円高リスクが「非常に」大きく為替差損で大損しやすい
  • 殆どの場合、数年後に大幅減価(円高)もしくはゼロ金利化する
  • 儲かる可能性が低いくせに手数料だけはきっちり掛かる
  • 外貨預金を一言で表すなら「超ハイリスク預金」

以上です。

ちなみに管理人は外貨は海外ETFと一部の個別株(主にバークシャー)を買うために米ドルをいくらか転換しているだけなのでそこまで詳しくありません。

なので、しっかりとした為替の知識があり、相場を意識して外貨預金を上手く操作できる人からしたら突っ込みどころのある記事なのかもしれません。

が、個人的には金利狙いで半強制的に長期投資になる外貨預金という投資法において上手いも下手もないという認識であり(為替差益狙いならそもそもFXでいい)、そこにあるのは

  • 儲かりにくく
  • ただただリスクだけが高い

そんな印象しかありません。

間違っていたらすみません。

そんなところです。

それでは、また次の記事で会いましょう。

今回の参考記事(動画):外国債券・外貨預金の考え方(山崎 元)

※参考動画内で山崎先生は外国債券にも否定的ですが管理人は特に米国や先進国債にはそこまで否定的ではありません。