どうも、高卒です。
いつの間にか投資の利益が合計100万を越していました。正確には140万ほど。
振り返れば、ずいぶんと遠回りしたモノです。
- 好景気の中、調子の悪い高配当株を株を買い続けたり
- せっかくの暴落の最中、高配当株ばかりを買い増ししてしまったり
- ETFまで米国高配当ETFばかり買ってしまったり
- わけのわからないテーマのETFを買ったり
- 円安の中、外国債券を大量に買って為替で大損したり
- グロース株を全然買ってなかったり
ひどいもんですね。
どんなことも最初ってよく分からないから逆に色々やりたくなってしまうんですよね、そして往々にして、そのチャレンジ精神は間違っているという。
米国株四季報買って読んだときに見つけた面白そうな株やETFを買って「これは俺しか気が付いていないお宝かもしれない…!」みたいな感覚になってみたり(米国というよく知らないけど凄そうな国の株だからこそ余計にその感覚が強くなる)
そして、その発想で買った資産はS&P500に投資するようなスタンダードETFに8割方リターンで大きく劣ります。
そんなことを繰り返しているうちに小慣れてくると自分がどれだけ余計な工夫や無駄な遠回りをしていたかに気が付いてきます。これは投資に限らずどんなことでもあるとは思います。
にわかのくせに知識ばっか先行して知ったかぶりたくなるんですよね。
さて、前置きが長くなりました。
今回の記事では最初から知っていれば今頃高いリターンを出せたであろうETF(と、一部株)を米国に絞って5つご紹介していこうと思います。
紹介する物は以下のようなタイプの商品です。
- S&P500寄りのETF
- 米グロース寄りのETF
- 米高配当、バリュー寄りのETF
- 米国債券ETF
- 最強大安定の米個別株
今回紹介する商品を買えば管理人のような遠回りはせずに資産を増やせるでしょう。
紹介内容は管理人の独断と偏見ですが悪いモノは紹介していないと思います。
また米国外に投資するものは記事タイトルと反するので敢えて外してあります。
それと単純にS&P500に投資するETF(SPYやVOO等)は紹介しても面白くないので今回は除外してますが、それらは普通にお勧めです。
では本題の商品紹介へ行きましょう。
目次
バンガード・米国増配株式ETF(VIG)
米国の10年以上連続増配した企業ばかりに注力して投資するETFです。
スタンダードなS&P500型ETF寄りの商品です。
経費率は0.06%と激安。
配当利回りは連続増配寄りな影響かS&P500型のETFより若干高く2%前後です。
連続増配企業というのは、みなさまご存知かもしれませんが株主への配当の増加(増配)を連続して行っている企業ことです。
VIGは、そこ(連続増配)に狙いを定めた面白いETFです。
その配当込み利回りは最強と言われるS&P500に投資するETF(SPYやVOO)とほとんど成績に差がありません。(これが非常に大きい)
配当自体はS&P500に投資するETFよりは僅かに高いので資金に余裕の無い人は再投資の際に助けになるかもしれません。
連続増配企業という安定企業を投資先に選んでいることから下手な高配当ETFを買うより確実に安定して好成績になり、配当金も貰えることからイチオシのETFと言えるでしょう。
また、連続増配企業のみを狙って投資するという手法は、そこそこ優秀な投資法とも言われており、事実、本ETFはS&P500とも遜色のない成績が出せています。
ちなみに配当にそこまで興味のない、資金に余裕のある方は、こちらではなくSPYやVOOに投資でも全く問題ありません。
管理人は投資を始めた当時に戻れるなら米国株はVIGだけに注力して買いたいくらいです。
まあ、後の祭りですね。
バンガード・米国情報技術セクターETF (VGT)
言わずと知れた米国のハイテク企業ばかりに絞って投資するETF。
グロース株寄りのETFです。
経費率は0.1%とお値打ち。
配当金利回りはあってないようなもの。
投資先は割高のハイリスク株ばかりなのである程度はリスキーだが、その投資成績は長期(15年)でさえ最強のS&P500を圧倒的に凌ぐ。
投資初心者は投資入門本やインフルエンサー等からグロースやハイテクのような高値株は避けろ!と教え込まれるため避けてしまいがちなETF。
が、そんなこと考えずに淡々と買っていた人は15年以上一人勝ちなのも事実。
初心者の人は黙って多少でもVGTをポートフォリオへ組み込んでおいた方が良いと管理人は考えます。
管理人が今の知識のまま当時へ戻れるなら10~20%はポートフォリオに入れます。100%でないのは暴落時の下落が強いから。
ちなみにハイテク一極が嫌ならグロース株に投資するQQQやVUGなどでも代用できます。
管理人は少しマイルドなVUGが好きです。
バンガード・米国高配当株式ETF (VYM)
高配当には辛辣な管理人が唯一、買ってもよいと思える米国高配当ETFです。
高配当と名乗っているが、その配当利回りは3%程度。(十分高いですね)
経費率は0.06%と激安。
が、並居る米国高配当ETFの中では配当込みリターンは短期、長期ともに最強となります。
投資対象が比較的堅実かつ、ほどよく割安気味な企業が多いので高すぎず暴落耐性も比較的高く暴落後の反発も他の高配当ETFよりかなり早めです。(コロナショックで実証済み)
注意するべきは配当込みリターンはS&P500に劣る、ということです。
- S&P500より、ある程度高い配当利回りが欲しい
- ハイテクやグロースのような割高すぎるETFばかり買いたくない
- 多少(本当に多少です。)は安全率の高いETFにしたい
そんな人にお勧めです。
繰り返しになりますがS&P500型のETFに配当込みリターンでも、まあまあ劣ります。
配当再投資をあてにしていない人は大人しくSPYやVOO、先に紹介したVIGを購入した方がいいです。
また、高配当ETFにはSPYDやHDVといったお仲間が存在しますが…VYMだけ買っておけばいいです。理由はVYMの配当込みリターンがSPYDやHDVと比べてもダントツで高いからです。
余談ですが管理人は高配当狙うなら3%くらいが丁度よい、と思っています。
iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF (AGG)
米国の様々な債券(投資適格債)へ一括投資する債券ETFです。
経費率は0.04%と破格。
配当金(分配金)利回りは2%前後。毎月分配。
ちなみに投資適格債とは、ある程度の格付けを得ている信用性の高い債券のことです。まあサブプライムショックをよく調べれば格付けなんてのは全く信用ならない、ただの犬のク〇なんだということが分かりますが、今回はその件は一先ず置いておきましょう。
一応、投資適格社債の説明記事っぽいものリンクしておきます。(外部リンク注意)
AGGは投資適格債の中でも信用の高いとされる「AAA」ランクの債券で70%以上が構成されております。(利回りを上げるため15%ほど「BBB」を含みます。)
当商品、リターンは低いですが、なんと言っても債券の持つ安定性が一番の武器となります。
サブプライムショック、コロナショックもほぼ無傷で乗り切った鉄壁の商品です。
現状は米国経済への不信から売られて値下がっていますが、同時に円安へ向かったため日本の購入者は為替で損が相殺されたはずです。
大安定と言いましたが、当商品は時間分散してチョコチョコ買い足すのが一番だと管理人は考えております。
理由は以下
- 米国経済不信で大きく値崩れする可能性がある
- そのものの値動きは小さいが為替で大きく値動く
特に②
為替はちょくちょく大きく動きます。
例えば1ドル120円と言った円安局面で「安全商品だから!」なんて言って大量に仕込もうものなら、その後円高に向かった際に大損害を食います。
以上の理由より毎月定額購入が一番無難な買い方になってきます。
ちなみに管理人が過去に調査した結果によればAGGを毎月定額購入した場合、為替は平準化され、全く影響なかったという結果も出ております。
また、LQDと言う投資適格社債へ投資するETFも存在します。そちらは、かのレイ・ダリオもポートフォリオに組み入れておりAGG同様に安全資産としてお勧めできます。
バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)
最後です。
こちらはETFではなく個別株。
こちらの会社は、あの伝説の投資家にして経営者、オハマの賢人ウォーレン・バフェットの経営する会社です。
個別株が嫌いなETF投資家でもバークシャーだけは特別扱いで買う人も多いと言われるくらいであり万人にお勧めな個別株です。
しかし配当利回りは0%です(笑)
そう、バークシャーは配当を実施していないのです。
投資知識ゼロの頃の自分は、これが嫌でバークシャーを避けていました。当時に戻って自分をぶん殴ってやりたいです。
バークシャーが配当を出さないのはバフェット御大の深い考えがあってのことなのです。
そう、バークシャーは無駄な配当をばら撒かない代わりに市場暴落時には積極的に自社株買いを実施し適正価格近くまで株価を戻してくれるため(コロナショックでも実証)無慈悲な暴落に抗える数少ない個別株となっております。
コロナショック当時は老化で日和ったバフェットが苦し紛れに自社株買いしてる、みたいなア〇な意見が散見されましたが見当違いも甚だしいです。理解できないなら黙ってろよって感じです。
バフェットは経営の方針として株主のために自社の価格を適正に保つことを信条としているからこその暴落時の自社株買いだったんです。
粉飾まがいの誇大宣伝で過剰に株を買い煽り、無駄に高配当をバラまき、どうでもいいタイミングで自社株買いを実施し、いざ暴落時には余力なく何もできない、そこらの凡百の企業とバークシャーは一味も二味も違うんです。
また、上記の経営方針のため、ありがたいことにバークシャーのPER、PBRは常に比較的大人しい値に収まっています。
つまり、いつ買ってもめちゃめちゃ高すぎる心配が少ない優良企業と言えるのです。
しかも、その株価はえげつない勢いで成長し続けています。(10年で350%)
唯一不安なのは、経営陣(バフェット、マンガー)の高齢化。
しかし、バフェットなら適切な後継者を選び後継者もその志を継いでくれると信じましょう。
一応、過去記事でもバークシャーを紹介しています。
まとめ
記事内容を簡単にまとめます。
- バンガード・米国増配株式ETF(VIG)
- バンガード・米国情報技術セクターETF (VGT)
- バンガード・米国高配当株式ETF (VYM)
- iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF (AGG)
- バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)
以上です。
各銘柄の細かい説明は本文を読んで下さい。
最後に一つだけ言うとすれば、これらのお勧めは確かに儲かる確率は高いですが、あくまで自己責任で管理しながら購入してください。
例えばVGTなんかに一極で投資してしまえば儲かるときはスゴイです。他の資産が雑魚に見えるでしょう。しかし落ちる時は奈落の底まで落ちていきます。
そういったリスクを減らすために
- AGGのような安全資産を多めに混ぜたり
- バークシャーのような暴落時に価格を戻してくれる株を混ぜたり
- 金現物のような暴落、インフレ耐性の商品を別に保有したり
- 現金をある程度多めに残しておく
などといったリスク管理を自分の頭で考えて行ってください。
他人のお勧めに全力投資した直後に市場に暴落されても誰の責任でもなく買った本人の責任でしかありません。
そんなところです。
それでは、また次の記事で会いましょう。