最近の投資家は、どいつもコイツも口を開けば「米国株、米国株」と言った調子だ。(あの優待芸人の桐谷さんまでそんな調子なのは残念だ)
投資家を名乗るなら少しは他の可能性も考えないのかと疑問になるほどだ。
なんならSNSなんかはより酷い、どう酷いって言うとこんな調子だ。
- ハイテクなら暴落してもすぐに反発する、ハイテクは現代の安全資産
- S&P500インデックスなら定期購入しているだけで年率40%
- 利上げを織り込んだ米国株は最強、米国株以外不要
確かちょっと前までこんなこと言ってる人ばかりだったことを記憶している。
一体、どこがって感じだ。
無敵のはずの米国株に漂う終末観
米ハイテクはすぐに反発どころか年初来マイナスだ。
このままではマイナスのまま半年経ってしまうだろう。
そしてNASDAQのチャートはなかなかにエグイ形になっている。
チャート引用元:SBI証券
ちなみに、これの何がエグイのか分からない人は、そもそも投資家としてお話にならない。
移動平均は過去10年で最悪のナイアガラパターンだしMACDも最悪。
こんなにはっきりMACDが下落パターンを描くのも過去10年で最悪、なんなら管理人にはコロナショックより酷い形に見える。
そもそもMACDの1500という数値が異常すぎる、これは株式相場がバブル終末期の「メルトアップ」を起こした可能性があり、現在はそのバブルが崩壊したのかもしれない。
今後、NASDAQのMACDは500~600程度まで落ちて来ることも覚悟しといても損はない。
実際の額にすれば60日移動平均と合流する当たりの10,000ドル程度に合流にしても何も不思議じゃない、しかも、それでも全然高い。
それと無難で大正解なはずのS&P500は割安株や高配当買いが手伝っても、なんとか年初来+3%程度、インフレを加味すると年初来マイナスの可能性すらある。
米国株は利上げを織り込んだ?
誰がそんなことを言ったのか。
その割にはFRBが利上げ示唆するだけでNYダウは一日で1000ドル近くも下がるじゃないか。
つまり、市場は利上げを完全に織り込めいてないのではないか?
今回は利上げ前にインフレが始まっているから市場は今後の展開を予想しきれていないのだとも感じる。
つまり市場はインフレが勝つか?利上げが勝つかを予想できていない。
ちなみにインフレ退治のために金利が上がったら一旦、株は大きく下がる、それは歴史が証明している。
そしてハイテク(グロース)は金利上昇場面では率先して売られる。グロースは金利上昇曲面では大きく不利、それも歴史が証明している。
今の米国はインフレと金利上昇の綱引き中、インフレを倒せれば無事解決、それも歴史が証明している。
では無事インフレを解決して次に株が騰がるのはいつか?
それは今言った通りで金利上昇効果で無事インフレが収まった時だと思われる。
そこからは再びハイテクのターンかもしれない、そう考えれば下がったハイテクを買い仕込む妙味はあるかもしれない。
しかし、今の話を逆に言えばインフレが収まらなければ、株は下がり続ける。
つまり、今仕込んだハイテクはさらに一層下げて溶け続ける可能性がある、それも長期において。
そもそもインフレ抑制はいつになるかは誰も分からないし知らない、先にも触れたが今回のインフレはすでに始まってしまっているからだ。
インフレ率は高くなってから手を打っても(利上げ)遅いという説もある。
米国は、すでに8%超のインフレ率を叩き出している、これは40年ぶりの数値であり本来はこんなになる前に金利を上げておかないといけなかったのだがコロナ(とその前はトランプの圧力)のせいで上げられなかった。
過去、インフレ対策に失敗した場合は長期的な大不況となった。(1970年代)
というわけでインフレ退治を成すには直ぐかもしれないし、10年先かもしれない、全く予想できない状態に株式相場は足踏みしている。
そんな中でまだまだ高い米国株、ましてやハイテク株を大きく買い進めることが得策なのか?管理人にはとても得策とは思えない。買うとしても少しだけ打診買いして景気回復に備えてホールドしておく程度が妥当だと思う。
とにかく、今の米国株に投資妙味は感じない。
円安、割安性を考慮すると今買うなら日本株がマシ
ここからは(ここまでも)逆張り好きの管理人の考えであり、正直言ってお勧めはしない。
日本は現在、超強力なドル高円安を起こしている。
つまり米国株を過去より保有していた人は有利だが、これから買おうという人にはとても不利である(為替差により割高購入となる)
なので米国株は今、非常に買いづらい。
同様にドル資産であるゴールドも円安で買い辛い状況である。
さらには米国株は金利上昇によるグロースバブル崩壊に引きずられて全体が暴落する可能性もある、ゴールドもインフレと金利上昇で暴落する可能性は五分五分と言ったところ、むしろ円安で割高のため、足し引きでは不利。
これら資産に対して日本株はどうだろうか。
- 一部の日本株は為替の影響は受けにくい(正確には受ける)
- そして日本株には米国のようなバブルがなかったため、全体に割安である。
これらを考慮すると割安かつ高配当な食品関連の株などは良いと思える、電力、ガスなども良いかもしれない。
その他、内需向けの割安高配当株なども美味しい(かもしれない)
理由は、
- これらの株は円高ヘッジになるので超円安の内に買うと妙味がある
- 高配当株は金利上昇で海外の投資マネーが流れ込んでくる
米国の高配当株はすでに金利ヘッジで買われ過ぎて安くなくなってきた。
その分、日本株は外国人からしたら円安で買いやすいし、日本の高配当株は米国に比べてまだまだ全然安い。
この条件が美味しく見えるのは管理人だけだろうか?(だろうね)
事実、最近では配当利回り3%を超えた花王株を米ブラックロックが大量購入した。
これは、これから起こるであろう流れを先取りしている気がしなくもない。
しかし、日本株で唯一不安なのは経済オンチかつ増税したい総理ことバ〇岸田、コイツのせいで日本株に中々マネーが流れてこない(それどころか兆単位で流出した)
このカスさえいなくなれば近い日本株の未来は明るい…気がするので参院選では是非、コイツ率いる増税自民党に投資家の皆様の鉄槌を。
こいつをのさばらせても株価は下がり税金は上がるだけだ。
以上です。
また、次の記事で会いましょう。