高卒です。
こんな記事を見つけました。
ヘッジファンドが日本国債のショート解消を急ぐ-先物急上昇の一因か
(前略)ロシアによるウクライナ侵攻を受けて世界の債券市場で引き締めペース見通しが後退している。日本国債についても緩和長期化見込みの追い風が増した。
三菱UFJ国際投信の加藤章夫戦略運用部長は、「ヘッジファンドや商品投資顧問業者(CTA)といった海外の短期筋がショートポジションをいったん閉じたのだろう」とし、ウクライナ情勢の不透明感が増す中、欧米の金融政策正常化が見通せなくなったと指摘した。
引用元:Bloomberg
これは、どういうことかというと海外のヘッジファンドが日本債券に大量の空売りを仕掛けて大損こいたっていう笑い話ですねwww
- 金利上昇=債券価格の下落です。
- 金利低下=債券価格の高騰です。
これまでの日本は超低金利であり、上記の関係より日本債券価格はほぼ最高値であると言われていました。
そこにきて日本も米国の利上げに釣られて金利が上がるので日本債券価格は下落するというのがもっぱらの世間の見通しでした。
そのことより海外投資家勢は日本債券に対し勝ちを確信して(笑)下落に賭ける空売りをしかけていたそうです。
それがどうでしょう。
ロシアとウクライナの戦争?が勃発しました。
これにより世間には不安と不景気の予兆が見え始めました。
これに対し焦ったのはアメリカのFRB。
本来、景気が良ければFRBは利上げをガンガンする予定でしたが、ロシア・ウクライナ騒動により景況感が悪化。
FRBは3月の利上げを予定の0.5%から0.25%に抑え、その後も慎重に判断するとの控え目な方針へ変更しました。
つまり利上げ見込みは後退したのです。
そして、これは日本にも波及します。
当然、日本も米国の方針に釣られて金利上昇見込みが後退することとなるからです。
それにさらに驚いたのは海外機関投資家達。
日本債券はまだ値下がり幅が他国の債券より小さかったため、これから遅れて下がるだろうと多額の空売りを仕掛けていたので大慌てで損切撤退。
結果、上記記事の展開に繋がったというわけです。
ざまあないですね。
これを見て管理人が思うのは市場は誰にも予想通りになんてならないってことです。
- ハイテク株が無限に騰がり続ける保証なんてありません。
- ハイテクレバレッジで短期間で億れる保証なんてありません。
- いつまでも米国株一強である保証なんてありません。
- 日本株がいつまでもゴミなんて保証はありません。
- 中国株が2030年には世界最強になってる保証もありません。
- 金が最強の防衛資産である保証なんてありません。
- ロシアが核を撃たない保証なんてありません。
絶対鉄板であると思われる展開ですらひっくり返るんです。
だったら堅実な投資家は投資先をしっかり分散するしか不測の事態に抗う手はないのではないでしょうか?
- 株式は世界分散で買う
- 債券も買う
- 金も買う
- その他コモディティも買う
- もちろん貯金も残す
こういった分散を一時の値動きの強弱やブームに流されることなく強い意志で実行していけることが一番大事なのかもしれませんね。
以上です。
また、次の記事でお会いしましょう。