どうも、高卒投資家ぽんたです。
前回の記事で株式市場いきなり!暴落を軽く煽ってみました。まあ暴落というよりはあまりに過熱感あるし、例年2~3月は株式弱いから多少は準備したほうがいいかも?的な話でした。
現に自分は過熱気味の短期銘柄を少し利確+ほんの少しヘッジの空売りを入れています。先週末は予想通り下げ始めてましたが、これからどうなることでしょう。
まあ個人的には下げは一時でまた戻しそうな気がしていますが、それはそれ、あくまでヘッジなので。
というわけで今回の記事ですが口で高い高いと言っても実感わかないと思いますので
- 実際の株式の過熱感を数値で確認
- 暴落の兆候を知る方法があるのか?
を記事にしてみました。
これにより株価が直近数年間で見てどれだけ過熱しているか?と暴落前には何か予兆があるかを見える化できたと思います。それではよろしくお願いします。
※注意:この記事の内容は一般論ではなく管理人の思いつきです。検証結果は偶然かもしれないので鵜呑みにしないようご注意下さい。
確認事項と説明
今回株価の割高と暴落予兆を確認するにあたり以下の項目を調査しました。
- S&P500指数のPBRの過去推移
- S&P500のCAPEレシオの過去推移
- 東証マザーズ指数のPBRの過去推移
他にも有効な数字はあるかもしれませんが僕が知らないのでこれらを使います。バフェット指数は危険水準の上限がずっと切りあがっているので今回の調査からは外しました。(それだけ近年の株式市場は異常なのかもしれませんが。。。)
選定理由を説明します。
市場が過熱気味かを判断する基準
①のS&P500のPBRは単純にS&P500が直近に比べて高くなっているかの確認です。米国が高いということは全世界高いようなもんですし。ちなみに直近の傾向では3倍を上回るもしくは近づくと市場は調整する傾向にあります。過去のガチバブルことITバブル時は5倍まで行きました。
②のCAPEレシオは市場の過熱感を知るのに有効な指数です。25倍以上は過熱気味されますが近年危険上限が切りあがっているため勝手に30倍以上を危険水準とします。
③東証マザーズのPBRの選定理由ですが東証マザーズの投資家は逃げ足が速く、いち早く下落トレンドを察して逃亡する傾向にあります。事実コロナショックはどの市場よりもさっさと売られました。そのため先行指標になりうると考えています。ちなみに近年は6倍後半に差し掛かると市場は調整しています。
復習します。
- S&P500のPBR : 3倍以上なら危険水準、ガチバブルなら限度5倍程度か。
- CAPEレシオ(S&P500) : 30倍以上なら危険水準
- 東証マザーズのPBR : 6~7倍程度なら危険水準
※注意:この危険水準は過去の記録を見て管理人が勝手に決めた物であり一般論ではないので鵜呑みにしすぎないようご注意下さい。
暴落の兆候を判断するのにも使えるかも。
さらに過去の傾向を調べていてこれらの数値は暴落初期にある動きをしていることが分かりました。つまりこれらをチェックしていれば下落初期に軽度の調整なのか、ガチ目の暴落なのか判断できるかもしれません。
その「ある動き」ですが何のことはなく、これらの三つの数字が同時にちょい下げをした時です。どれか一つか二つだけじゃなくて三つです。少なくとも近年は三つ同時に軽く下げた後に市場は大きく調整しています。
今回は実際にグラフで確認していきたいと思います。
ちなみにこの下落判断は過熱診断のおまけであり別にPBRで見なくてもS&P500とマザーズの価格でやっても同じかもしれませんが僕がそこまで調べるのがめんどくさかったんで勘弁して下さい。
数字から現在の過熱感を判断
しつこくてすみませんが、まずは先のおさらいで過熱基準を確認しておきましょう。
- S&P500のPBR : 3%以上なら危険水準、ガチバブルなら限度5倍程度か。
- CAPEレシオ(S&P500) : 30倍以上なら危険水準
- 東証マザーズのPBR : 6~7倍程度なら危険水準
そのうえで最新の値(20/12月末)を確認しましょう。
- S&P500のPBR : 4.146倍
- CAPEレシオ(S&P500) : 33.44倍
- 東証マザーズのPBR : 6.3倍
…
思ったより高っけえな!
いずれも危険水準かと思われます。
ちなみに東証マザーズは昨年11月末にピークを付けて少し下がりました。(最大6.6倍)
しかし前述したとおりマザーズPBRのみが下がっても、まだ市場全体が調整すると決まったわけではありません。他二つも下げたら要注意です。
次は実際のグラフをみて
- 暴落の前はどんな動きをするのか?
を確認していきましょう。
暴落の兆候をグラフで見える化してみた。
なんかかっこいい画像
- S&P500のPBR
- CAPEレシオ(S&P500)
- 東証マザーズのPBR
上記数値の2015~2020年末までの推移をグラフにしました。
- S&P500のPBR が青
- CAPEレシオ(S&P500)が赤
- 東証マザーズのPBR が緑
です。直近の暴落には名前を入れておきました。黒の縦破線は暴落直前に三つの数字が同時に下がったタイミングです。
直近ではコロナショックを2月末の段階で予期できています。本格的な下落に移行したのは3月(3/10に一回目のサーキットブレイカー発動)に入ってからなので下落の初期で反応できています。多分この段階で反応できたのは相当感の良い人だけだったと思います。
そして他のいずれの下落パターンも下落初期に三つの数字が同時に下がっています。
2016年のチャイナショックに関しては二回の下げを記録していますがどちらも予測できています。
また、偶然かもしれませんが少なくとも2015~2020年では三つの内二つのみが下げた場合は暴落へ移行せずに上昇しています。おもしろいですね。
数値から現状をどう判断するか
ここまでの結果より現状を分析(キリッ)すると以下のようになります。
- 三つの数値はいずれも高水準。
- 1月中に暴落するような兆候はない?まずは1月末まで様子見が無難。
というのが結論ですね。
気になるのは最も反応の早いマザーズPBRが天井を打ったぽいところですが他二つは上昇中なのでまだ過剰反応するのは気が早いと思います。
1月末の結果を待っていいと思います。
まとめ
簡単に内容をまとめます。
- S&P500のPBRはITバブルのレベルに到達しそう、過熱。
- CAPEレシオ(S&P500)は直近の暴落水準をオーバー、過熱。
- 東証マザーズのPBRも直近の暴落水準をオーバー、天井。
- まだ1月中は様子見で良さそう。
- 1月末の結果で全ての指数が低下した場合はかなり警戒して良いと思う。
以上です。
完全に過熱だが、今すぐ破裂といった感じではないです。持ち株を片づけたり大量の空売りポジションを持つ程ではないが、パンパンに株を買いたい状態でもないと言った感じです。現金比率多めでいきたいところ。
気になるのは現在の異次元の金融緩和によりこれらの数値の上限が上がって行っている可能性も捨てきれないところです。それを考えれば下落トレンドに入ったりこれらの数値が目に見えて下がるまでは様子見が無難なのかもしれません。
こうして数値を掘り返してみると過去の暴落も大概一か月か二か月前には兆候が出始めていることがわかりました。これは非常に面白い結果でした。
当ブログでも今後、毎月末にこれらの数値がどうなったか確認して更新していこうと思います。
そんなところで今回の記事を終わろうと思います。
また次の記事で会いましょう(。・ω・)ノ゙♪