どうも、高卒投資家ぽんた(@kousotsuponta)です。
つみたてNISAを始めたばかりの方は例えインデックス投資とはいえ株のみを100%で買い付けることに抵抗あるのではないでしょうか?
とはいえリスクヘッジをしようにも投資を始めたばかりの人には様々な選択肢がありすぎて何をしたらいいか決められないことと思います。
例えば、つみたてNISA内でリスクヘッジするなら
- 債券込みのバランスファンド
- 為替ヘッジのファンド
くらいしか選択肢がありません、そして、この二つはリスクヘッジとしては微妙です。
その理由としては
- 大抵のバランスファンドは資産配分が悪く、リターンが悪い傾向にある
- 為替リスクは長期においてはヘッジしてもあまり効果がなく、むしろ手数料だけが高くなる
と言われており、いずれもお勧めしにくい印象があります。
強いて言うなら8資産均等は過去20年のリスク・リターンが比較的優秀です。どの株式も上回っています。
ですが、過去にヒントを得るなら理論上もう少し安全かつリターンを出せる…かもしれない手段があります。
これを考えるカギになるのはシャープレシオという指標です。
シャープレシオとは?
シャープレシオとは難しい話を抜きにすると「利益を得るのにどれだけ効率的にリスクを取ったか」を表しています。
つまり、どれだけ低いリスクで高いリターンが取れたかが分かります。この指標は高いほど良いとされます。
ただし、いくらシャープレシオが高くてもリターンが低かったら意味が無いのでそこは注意です。
株式のシャープレシオはどれくらい?
ここで株式単体での過去20年のリスク・リターン・シャープレシオを見てみましょう
日本株 | リターン:1.6% リスク:17.4% シャープレシオ:0.09 |
---|---|
米国株(SPY) | リターン:5.5% リスク:15% シャープレシオ:0.4 |
先進国株 | リターン:5.3% リスク:19.1% シャープレシオ:0.28 |
新興国株 | リターン:7% リスク:23.6% シャープレシオ:0.3 |
全世界株(除く日本) | リターン:5.8% リスク:19.5% シャープレシオ:0.3 |
となります。
これを見ると米国(シャープレシオ0.4)を入れるのが株式におけるシャープレシオを最も高める手段と言えそうですね。時点で優秀な新興国株(シャープレシオ0.3)を少し混ぜるのもありだと思います。
また、様々な国に投資できる先進国株式(シャープレシオ0.28)や全世界株式(シャープレシオ0.3)でも良いでしょう。
しかし日本株は…なんとも悲しい結果ですね、どうしてこうなった
重要なのは意外にも「債券」と「金」を組み入れること!?
実は過去20だけで見た場合、シャープレシオを高めるカギは「債券」と「金」にあることが分かります。
以下は債券と金のパフォーマンスです。
日本債券 | リターン:1.8% リスク:1.9% シャープレシオ:0.91 |
---|---|
先進国債券 | リターン:3.9% リスク:8.5% シャープレシオ:0.5 |
新興国債券 | リターン:8.1% リスク:12.1% シャープレシオ:0.67 |
金 | リターン:9.0% リスク:16.0% シャープレシオ:0.58 |
いずれも優秀なシャープレシオを誇りますね。(日本債券はただ安全なだけですが)
僕は、これらの資産をつみたてNISAとプラスαで別に持つことがリスクヘッジになると考えます。
具体的には、つみたてNISAの投資総額と同額分これらの資産を投資信託かETFなどで保有します。
もっと言うと
- 株式:50%
- 日本国債:10%
- 外国債券:10%
- 金:30%
これでシャープレシオがかなり安定します。(あくまで一例で他にも組合せはあると思います)
最後に上記の割合で具体的なポートフォリオを考えて終わりにしようと思います。
【総括】具体的なポートフォリオの事例
簡単な事例で一つポートフォリオを考えてみます。
株式 : eMAXIS Slim 全世界株式 除く日本(つみたてNISA) | 40万円 |
---|---|
日本国債 : 個人国債 変動10年 | 8万円 |
外国債券 : eMAXIS Slim 先進国債券 | 8万円 |
金 : SPDR ゴールドシェア(GLD) | 24万円 |
商品数をもっとも少なくしてシンプルにするならこんな感じになると思います。
購入金額ですが月単位だと金額のキリが悪くなるので、一年間で購入する金額で換算しています。別につみたてNISA以外は毎月定期積み立てする必要も無いですし。
そして、この組み合わせを過去20年のパフォーマンスに当てはめると
- リターン:7.0%
- リスク :12.0%
- シャープレシオ:0.57
くらいになる計算です。これは単純な買い持ち戦略としては、かなり優秀な部類だと言えると思います。
ちなみに新興国債券を100%保有しても似た結果になりますが、それは、まあ…違うでしょう、さすがに。
また、これはあくまで一例であり、無理して同じものを揃える必要はなく
- 全世界株式(10)を米国株+新興国株(8:2とか)
- 先進国債券を米国債券
- 金(10)を金、銀(5:5とか)
などに好みで置き換えても全然構わないと思います。
それと
って人は、リスクヘッジなんて考えている暇あったら、まずは節約法勉強して貯金を増やしましょう。
なんてところで本日の記事を終わります。お疲れさまでした。
過去20年で見る限りは様々な資産を組み合わせた方が安全性だけでなくリターンも高かったということは知ってるようで知らなかった人も多いと思います。
あくまで過去のリターンであり今後も同様の成績を保証するものではありませんが、今後も良い結果を生む可能性は十分にあると思います。
もし参考になったなら嬉しいです。
それでは、また次の記事で会いましょう(。・ω・)ノ゙♪