高卒です。
投資における資産配分って本当に悩みますよね。
これは投資者本人の年齢やリスク許容度にもよるところなので明確な正解などはありませんが管理人としては以下のようなリスクを抑えておくことが大事かと思っております。
- 価格変動リスク
- カントリーリスク
- インフレリスク
- 信用リスク
- 為替リスク
- 金利変動リスク
このあたりでしょうか?うーんリスクの種類って多すぎですね。
世の中には米国株100%で良いとの主張をなさる方も多いように感じますが、その場合は上記の中でも「価格変動リスク」「カントリーリスク」「信用リスク」「為替リスク」などが不利に働くこともあります。逆もしかりですが。
さらにハイテク株100%、高配当、バリュー株100%などと極端にセクターや投資方針を絞りすぎると「金利変動リスク」なども大きく影響してしまいます。
今現在、米国株が叩き売られていますが、その理由は「インフレリスク」からの「金利変動リスク」により米国株の中核であるハイテク株が叩き売られた結果、屋台骨が揺らぎ米国株全体が値下がっているという状態です。
一時期はハイテク株は未来永劫、永遠に値上がるとまで言われていましたが、蓋を開けてみれば結局、低金利と景気拡大に支えられていただけで、これだけのリスク要因を抱える株式、しかもそれを1セクターに絞った投資先が永久に騰がるなんてことはまず間違いなくありえないと判断できてしまう結果となりつつあります。
では、そんな複数のリスク達を抑えるために資産配分をどうすればいいのか?
結論は全てのリスクを減らすように分散投資するだけですね。
管理人は投資経験3年程度の経験の浅い素人投資家です。
プロの意見ではないので話半分でお読みいただけると幸いです(プロの意見を参考にはしています。)
投資は自己責任です。まずは自分で考えましょう。
全てのリスクを減らす資産配分
各種リスクへの対策方法
これは簡単です。
先にも述べた通り各種リスクに対し資産を分散することで全方面のリスクに対し防御すれば良いのです。
各種リスクに対応する資産は以下のような組み合わせとなります(全てではありません)
- 価格変動リスク = 債券、社債、現金の保有
- カントリーリスク = 株式、債券の投資国分散、純金の保有
- インフレリスク = 株式、純金の保有、預金の縮小
- 信用リスク = 純金の保有
- 為替リスク = 国内株式、債券、預金の保有
- 金利変動リスク = 低金利なら成長株、高金利なら高配当、バリュー株式の保有
上記のように分散投資してきっちり管理することでリスク対策ができます。
え?やることが多すぎて無理だって?
そうですね、ではここでETFや投資信託を活用しましょうか。
ETFや投資信託を活用する
ETFや投資信託(以下ETFに統合)を活用することでリスクを散らすことができます。
ここで一度、先ほどの各種リスク一覧に戻ります。
これらに対応できる日米のETFをざっと記載します。
- 価格変動リスク = AGG(総合米国債)、LQD(米国投資適格社債ETF)など
- カントリーリスク = VT(全世界株式)、VWO(新興国株式)、TOK(先進国株式)など
- インフレリスク = 1540(純金上場信託)
- 信用リスク = 1540(純金上場信託)
- 為替リスク = 1475(TOPIX)
- 金利変動リスク = 指数連動(VT、1450など)ETF全般
これらのETFを分散して買っていけばポートフォリオはかなり安全になります。
え?多すぎる?分かりにくい?
でしょうね、ではここからは各資産への投資比率を決めましょうか。
各資産への投資比率の決定
これも個人の好き好きと言ってしまえばそこまでなのですが…管理人は以下のような比率が無難(というか管理人の好み)だと思います。
画像引用元:myINDEX 資産配分ツール
日本債券は現金の代わりと思っておいてください。先進国債券は米国債券と社債で代用します。エマージング株は新興国株のことです。
これをETFに置き換えると…
- 日本株 = 1475(10%)
- 先進国株 = TOK(25%)
- エマージング株 = VWO(15%)
- 先進国債券 = AGG、LQD(各5%で計10%)
- 金 = 1540(20%)
- 現金、日本国債 = 20%
といった配分になります。
これによりかなり広範なリスクをカバーできると考えます。
各資産の選定理由解説
株式
株式は主要資産として必須です。今後の世界インフレを考えても必要です。
ただし上記で上げたリスクの殆どにさらされる敏感な資産であるため国や投資先は幅広く分散する必要があります。株式の場合ETFによる世界分散が推奨されることが多いのはそのためです。
また、株式に関してはバリューかグロースか?なんて考えるのは時間の無駄なだけなので全てパッケージされている無難なもの(上記のような代表指数)を買えば良いです。
米国株がないように感じますが、米国株は先進国株に割合多めでパッケージされているため米国株単体のETFは不要です。
日本株は今現在リターンは低くリスクは高いクソ株扱いですが日本人が保有することで為替リスクを低減することができるため多少の保有をお勧めします。
また、日本株は今後のバリュー株シフトに対応する可能性があることもメリットのひとつとなり得ます。
エマージング(新興国)株も多めにしております。これは日本株と似たような理由です。また米国経済は将来、中国やインドなどに抜かれるとの見通しが強くあるため先行投資の意味もあります(かのレイ・ダリオも中国に対し同様の見通しを持っています。)
債券
本来は株式の価格変動リスクを低減するために多めに持っておいたい資産ですが今は少し分が悪いのが難点です。全く保有しないのは、それはそれでリスクのため低めの割合での保有としました。
現在、債券ETFは金利変動リスクを食らっている真っ最中であり下落リスクが大きく高まっております。
事実、日本国債ETFはガンガン値下がりしています。
日本国債はETFを保有せず、個人向け国債変動10年やいっそ現金で代用でも良いかもしれません。
米国債も似た状況にあり、今は一気に仕入れないほうが無難だと思います。
まあ、こういったことを言ってると株式も純金も高すぎるとかそんな話になってくるので短中期的な値下がりには目を瞑って鼻をつまんで安くなっていく各種債券ETFを毎月少額購入でナンピンするのも手かもしれません。
ともかく債券ETFは今は少し買いづらい状況にあると思っておいてください。
金
金こと純金は以下に対応できます。
- インフレリスク(現物資産である純金はインフレで値上がる)
- 価格変動リスク(株価暴落時には金も一時的に売られるが最速で回復する)
- カントリーリスク(金は金、国には関係なく国によるリスクは少ない)
- 信用リスク(現物または現物保管型ETFであれば破綻リスクはない)
純金は複数のリスクに対する防御力が全資産でもトップクラスに高いです。
何があっても無価値になることも無いのでポートフォリオに組み込まない理由はないと個人的には思っています。
ただし純金は金利変動リスクを受けます。
現在はロシアによるウクライナ侵攻への警戒感から純金は買われ高くなっていますが背後には世界的な利上げが控えているため、こちらも債券と同じく一度に多額の購入はお勧めできないです。
少し安くなったタイミングなどで1540を定期的にスポット購入することをお勧めします。
ちなみに管理人は三菱マテリアルにて現物の純金を購入していますが、こちらは少し手間なので現物保管型純金ETFである1540での代用でも良いと思います。
以上で全資産の選定理由解説を終わります。
終わりに
今回の記事では多くの投資リスクに対応できる資産構成をETFを使ってなるべく簡単にできる方法を解説させて頂きました。
間違えないようにして頂きたいのは本記事の内容はなるべく簡単にといった目線でありリスクヘッジにおいてベストな答えとは当然なっておりません。
また、比率に関しても絶対この比率でないといけないわけではありません。
例えば管理人の場合、個人的に純金が超大好きなので30%保有を目指していますが今の純金は少々高めであり、万人に勧める場合はもう少し比率低めにしたほうが良いと思って20%にしています。
また、全体の資産比率に関してですが一気にこの比率に持っていかないといけないわけではありません。
特に今は株式も債券も純金も全て価格変動リスクが高まっており、一度に資産の数十パーセントも購入すると大損しかねません。
ドル・コスト平均法による定期買い付けや下落時のスポット購入などで徐々に理想の比率に持っていけば良いと思います。
以上です。
それでは本日の記事はこんなところです。
また、次の記事でお会いしましょう。