当ブログの検索履歴を見るとたまに「今買うべき米国株」というワードが入ってくる。
下落相場の今、どんな米国株を買うべきか品定めしている人がチラホラいるようだ。
この問いかけに関する管理人の答えは「S&P500インデックス」の定期積立だ。
素晴らしい、どう考えても無難な意見でしょう?
きっと厚切りジェイソンさんも賛同してくれるだろう。
それは冗談だ。
ちなみにあくまでこの意見は米国株に限った見解であり、個人的な本音としては純金や一部債券、日本株も買う。
今の米国株の予想なんて無駄なので諦めること
こんな混沌した世の中でどの米国個別株が騰がるか?なんて占うことはほぼ無駄だろう。
ただでさえ米国は、
- ドル高
- 戦争問題の飛び火(ロシア、中国)
- チャイナバブル崩壊の飛び火
- インフレ高止まり、高進
- 高金利化
- スタグフレーション
- 信用縮小によるデフレ
などの可能性(または既に事実)を全て抱えいる状態であり今後の予想がつかない。
さらに日本人は円高損失リスクも抱えている、どこぞのバ〇経済新聞やバ〇経済学者共は円安が高進し150円を超える、などとほざいていたが結局130円に弾かれ、今や一時126円からの127円台だ。
バ〇経済学者の言う150円の円安高進煽りでドル建て資産やFXの円売りポジションを130円で大慌てで仕込んだ者はバカを見ただろう(管理人は過去記事で今の円安は乖離しすぎだから一旦戻るよ、と予想しました)もっと言えば今はドル建て資産ではなく日本株を買うべきタイミングだったのだ。
日本株は元々安く、なおかつ円安で騰がるからだ、目に見えた勝負だった。
米国株にばかり目を奪われるからこういったことに気が付かない。
話が逸れたが、ともかく今後米国株はどの展開に進むかの予測が難しい。
どのパターンに進もうと推奨するべき銘柄は少しづつ変わってしまうからだ。
これを持って今、適当な米国株銘柄を言い当てるなんて不可能だと管理人は思う。
この状況で何か個別銘柄を占っている人がいたら信用しない方が良い、どうせ50%の確率で外れるからだ。
外れたらその占い師たちは自身の予想を引っ込めてまた、別の占いを出すだろう。それは50%の確率で当たるだろう。
とりあえず言っておけばいつか当たるから、その事実だけ後々誇張すればよい。
そんなバカみたいな占いが何の役に立つのか?
他人に投資の答えを求めないことだ。
なぜS&P500インデックスなら良い?
良い、というよりは無難。
米国株は強い、きっといつかS&P500は回復する、今は異常な状況だがアノマリーからすれば米国株は近く反発してもおかしくない(管理人は高値回復できるほど反発できる状況ではないと思っているが)
それにS&P500の下落スピードは激しいがNASDAQなどに比べれば緩やかだ、あちらは既にブレーキが焼けてしまったのか本当に下げ止まらない、おそらくハイテクブームは一旦終了し次のセクターに移ると思っている(順的にはバイオセクターあたりか?)
ちなみに管理人は昔からいくらかハイテクETFは持っていたが利上げの噂とともに半分以上手放したが正解だった。当面の投資資金程度は儲かった。
また話が逸れたが、S&P500なら下落相場の内から淡々と余裕資金で買っていけば、きっと近い将来また上手くいくだろう、特定の銘柄やセクターを狙うよりずっと確実だ。
ただし本当に株式がクラッシュした場合はS&P500でも容赦なく下げる、今なんて全くの序の口だ。
それだけは一応、覚悟しておいて淡々とS&P500を買えば良いだろう。
強いて言うなら割安に放置されている株式が買い?
ここまで米国株買いたいならS&P500だけで良い、と言っておきながら自分の予想を書きたくなるのがブログ屋の性。
というわけで50%の確率で当たる(外れる)占い(笑)を書こうと思う。
で、どうしても個別銘柄を買いたいのなら割安に放置されている優良個別株だろう。それも利益は高く、借金とは無縁なのになぜか安いPERやPBRで放置されている銘柄だ。
これなら下げが続いても下落幅は弱く、なんならS&P500指数よりもディフェンジブな動きをしてくれるだろう。
ただし、米国株の割安優良銘柄なんぞ探す方が難しい(日本株はゴロゴロいる)
米国株は物色のされ過ぎで割安株なんて利益の出せていない借金塗れのポンコツ企業だけしか残っていないからだ。
その中で強いて言うならバイオセクターの【REGN】なんか良いかもしれない。
ここはかなりの高利益かつ財務面も盤石でありながら少々割安気味な企業だ。
だが、直近かなり反発してしまったので買い場は多少過ぎてしまった感じがしなくもない、また、元々値動きの大きい企業なのでやはり怖いところがある。
買うにしても様子見に一株だけとか、もう一回値下がるのを待つのも手だと思う。
とはいえ今の個別株の予想なんて的中率50%以下だろうから話半分で。
そもそも株買うしか選択肢ないのはどうなのか?
そもそも株しか買う選択がないのはどうなのだろうか?
金や債券も検討してみてはどうか?
インフレやスタグフレーションを警戒するなら金や物価連動債ETFを買っておくべきだ。
インフレが利上げ効果で意外にも早く頭打ちした場合に備えて米国長期債券ETFをフライング気味に買っておいても良いかもしれない。
長期債券は上手く底で拾えれば高金利、低価格で買える。事実、長期債券ETFの価格はチャートで見ても底打ち反発気味であり、これは債券投資家がインフレ打ち止めからの利下げを予想して債券買いに回り始めた可能性を表す。
ただし、かなり正確な独自の景気判断システムを持つと言われるブリッジーウォーターアソシエイツが既発債券はゴミ、アメリカはスタグフレーション入りする、米国株はまだ高いと繰り返し言っている。
ゴールドマンが言うなら無視で良いがブリッジウォーターは無視したくない。
米国はスタグフレーション突入目前-ブリッジウォーター共同CIO
世界最大のヘッジファンド運営会社ブリッジウォーター・アソシエーツのボブ・プリンス共同最高投資責任者(CIO)は、米国はインフレ高進と景気停滞が同時進行するスタグフレーションが目前に迫っており、市場は消費者物価の上昇を十分に織り込んでいないとの見方を示した。
引用元:Bloombelg
同社は過去かなりの回数、米国の経済動向予測を的中してきたため無視しないほうがよいと管理人は思う。
話があっちこっち散らかったが、つまり何かって、結局、結論としては、どうしても米国株買いたきゃS&P500インデックスを少しづつ買えばよいっていう記事冒頭の結論に戻る。
今、無理に個別株相手に欲をかく必要はないだろう。
以上です。
また、次の記事で会いましょう。